続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

クーポンde北海道乗り放題パス

 10月から全国旅行支援が始まりました。自治体によって開始時期はまちまちで、終了は今のところ12月21日チェックアウト分までとなっていますが、年末年始を挟んで再開される可能性もあります。

 全国旅行支援は旅行代金(宿泊代金)の割引と地域クーポンの配布という2本立てなのは一昨年の「GoToトラベルキャンペーン」と同じですが、割引額の上限が下がったのと地域クーポンは宿泊した都道府県でしか使えないのが大きな変更点です。

 おそらくこれは「GoToトラベル」は国(観光庁)が実施したのに対し、全国旅行支援は都道府県が実施する旅行支援事業に対し国が財政的に補助するという違いによるものだと思います。

ほっかいどう応援クーポン

 全国旅行支援では土休日の混雑を分散されるため、平日の宿泊が絡む場合には支援が手厚くなりました。地域クーポンは土日宿泊の場合には1,000円ですが、それ以外は3,000円です。金土や日月の宿泊でも土日でなければ3,000円なので、有休を絡めて利用すると効果的です。

 JR北海道では全国旅行支援に合わせて10月21日から地域クーポンで購入できる専用の割安のフリーきっぷを2種類発売しています。

 そのうちの1つである「クーポンde北海道乗り放題パス」はその名の通り、1日2,000円でJR北海道の快速・普通列車が1日乗り放題になるフリーきっぷです。新幹線・特急列車(新夕張~新得間は除く)は利用できません。

 こちらがその現物です。発売額は2,000円です。地域クーポンの有効期間内に発売され、最低でも1,000円分の地域クーポンを利用する必要があります。併用できるのは現金のみでクレジットカードの利用はできません。青森県にある奥津軽いまべつ駅以外のJR北海道のみどりの窓口設置駅で発売しています。

 「GoToトラベル」の時はJR各社でいろいろな地域共通クーポン対応のきっぷが発売されましたが、今回の全国旅行支援ではそういった広がりを見せていません。実施期間が2ヶ月程度と短いため様子見なのかもしれませんが…。

ひとこと

 1日2,000円という価格は安いですが、札幌圏以外は快速・普通列車の本数が少ないため、JR北海道で特急なしで移動するには限度があります。

  • 札幌~小樽:750円
  • 札幌~余市:1,290円
  • 札幌~小樽~新千歳空港:2,660円
  • 旭川~美瑛:640円
  • 旭川~富良野:1,290円
  • 旭川~留萌:1,890円
  • 函館~大沼公園:640円
  • 北見~網走:1,290円
  • 釧路~厚岸:1,130円
  • 釧路~根室:2,860円

 ざっと観光客が使いそうな区間の運賃を調べてみたらこんな感じでした。2,000円使うにはまぁまぁハードルが高い印象です。札幌圏で「一日散歩きっぷ」代わりに使うのが現実的な気がします。

使い勝手:★★☆☆☆

お得感:★★★☆☆

当日発売:あり

小児用:あり

【補足:2022/12/8】

 全国旅行支援が12月28日チェックアウト分まで延長されることに伴い、このきっぷの発売期間も同日まで延長されることが発表されました。

【補足2:2023/3/1】

 全国旅行支援は2023年に入ってから再開されましたが、このきっぷは発売再開されることなく終了しました。地域クーポンがほぼ電子化されたことが原因と思われます。

【補足3:2023/5/13】

 もう発売終了かと思いきや2023年GW後から予想外に再発売されました。ただし、取り扱いは主要16駅の「話せる券売機」でのオペレーター対応に絞られ、全額電子クーポン決済する必要が生じ現金との併用ができなくなりました。