続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ。そろそろ15周年。

DMVに乗ってきました(後)

DMVに乗ってきました(後)

 昨日の続きです。

 DMVは鉄道区間をだいたい時速45Kmぐらいで走っていました。並走している国道244号の車には軽く追い抜かれました。それ以上のスピードで走ると揺れがひどくて乗っていられないだろうな…という感じはしました。

Dmvgensei (浜小清水駅通過)

 右の写真は浜小清水駅の隣の原生花園駅を通過するところです。運転士右側がホームで、減速することなく通過しました。思わぬ珍客に観光客からも注目の的でした。原生花園駅は花のシーズンである5月~10月に開設される臨時駅です。周辺にははまなすの花がちらほら咲いていました。原生花園駅を含めた途中通過駅には警備員がいました。

Dmvkitahama (北浜駅を通過)

 悪天候のため沿線の「撮り鉄」は少なめでしたが、10人ぐらいは見かけました。藻琴駅までの鉄道区間は20分程度の乗車時間だったと思います。藻琴駅のモードチェンジ部分でJRの運転士から網走バスの運転手に交代しました。

 鉄道車両→バスへのモードチェンジは全然気づかないぐらいでした。この試験運行には添乗員が乗車しており、DMVの解説や周辺の観光案内をしていました。バスとしての走りはごく普通のマイクロバスのものです。国道244号の沿線に藻琴湖や涛沸(とうふつ)湖が見えるはずだったんですが、こちらの景色も悪天候のためあまりよく見えませんでした。7月からは国道244号をまっすぐ浜小清水駅に戻らず、藻琴湖・涛沸湖の湖岸を通るルートに変更されています。所要時間は多少余分にかかりますが、新しいルートの方が景色が楽しめそうです。

 浜小清水駅を「列車」で出発して、バスとして戻ってくるまで45分程度だったと思います。実際に乗った感じとしてはなかなか面白い乗り物だと感じました。実用化はそんなに遠くない印象です。ただ、課題はいくつかあると思います。

Dmvshiretoko

 今回の試乗は一列車(便)あたり定員がたった12人でした。ローカル線での利用を前提とし、添乗員や交代用の運転手が乗っていたのを考慮してもちょっと少ないような感じがします。上の写真は既存の気動車(キハ54)との並びですが、DMVがいかに小さいかがわかるかと思います。DMVのベースはマイクロバスですが、路線バスぐらいの車両をベースにした車両が実用化できれば面白いと思います。車両を大型化すれば乗り心地も多少改善するような感じがします。

 あと、大雪の対策もちょっと気になるところです。気動車ぐらいの「車格」があれば多少の雪は吹っ飛ばせるんでしょうが、DMVは非力で雪に乗り上げてしまうような気がします。まぁJR北海道がそのへんの対策を考えていないはずはないと思うので、今後改良されることでしょう。

DMV-bus

 「藻琴→浜小清水」のバスの乗車票は鉄道のものとは異なります。題名が「バウチャー券」となっているとおり、東京のJR北海道プラザで購入したバウチャーと大差ない様式です。ただ、こちらには小さいながらも左下に「DMV1号*乗車用」とあり、どの列車(便)に乗ったかがわかるのでちょっといい感じです。ちなみに鉄道の乗車票は1人1枚配布されましたが、バスの分は1グループで1枚でした。

 無効印は往復とも知床斜里駅のものが押されています。添乗員の方の話によると浜小清水、藻琴の両駅とも無人駅のため、有人駅の知床斜里駅のものを使用しているそうです。「記念にお持ち帰りたい方は無効印を押した上で差し上げます」と言っていましたが、私の便は全員が記念に持って帰っていました。

Dmvokhotsksea

 DMVの試験運行は7月以降も引き続き行っています。申し込み方法や空席状況などの詳細はJR北海道のHPに出ているので、興味を持った方は実際に乗ってみるのもいいかと思います。「電話予約よりはインターネット予約の方が取りやすいようですよ」と添乗員の方が言っていました。

 走行写真(上から2枚目と一番下)は釧網線・北浜駅の展望台から撮影したものです。北浜駅はオホーツク海が間近に見える駅として有名です。冬場は流氷も見ることができます。