冬のヌプリ
◆種別:特急
昨夏の「北海道DC」の際に久しぶりに函館線のいわゆる「山線」経由の特急「ヌプリ」が運転されました。これがソコソコ好評だったようで、2月の3連休に区間を札幌~長万部間に短縮して特急「冬のヌプリ」号が運転されました。
夏の空きっぷりからして指定を取るのに苦労することはないと思っていましたが、思いのほか人気だったようで、前日夜の空席は一桁でした。3連休初日という影響はあったかもしれません。
それと距離の割に特急料金が妙に高いのが気になりました。札幌~余市間の営業キロは53.7Kmで、たった3.7Kmのせいで100Kmまでの特急券を要するもったいない区間です。また、本州の感覚だと2月の休日は通常期ですが、北海道内で完結する区間では12月23日~2月末日は繁忙期となっています。そのため割高に感じたものでした。
車両は夏とは変わり、JR北海道苗穂運転所の「ニセコエクスプレス」でした。4両(指定席:3両、自由席:1両)から3両(指定席:2両、自由席:1両)に減車されていたのも、指定席の売れ行きがよかった原因かもしれません。後から知った話ですが、運転最終日の2月11日は車両故障のため往復ともキハ183系のお座敷車両が代走したそうです。
車内は指定の売れ行き通り埋まっているように見えました。小樽まではガラガラだったんですが、小樽からニセコに行く小学生の団体が大量に乗車してきて見事に埋まりました。かえって自由席の方が空いていたぐらいでした。列車の写真は小樽駅で撮影したものです。
話は変わりますが、昨日JR北海道の夏の臨時列車が発表されました。急行「まりも」や快速「北太平洋海と湿原」号など昨年の「北海道DC」で大盤振る舞いされた臨時列車は軒並み姿を消しましたが、山線特急は残りました。
昨夏は札幌~函館間を片道6時間かけて運転されていましたが、今夏は「ヌプリ」と「ワッカ」の2本に分離して運転するようです。本州発の視点だと函館発の「ヌプリ」でニセコまで行き、ニセコで一日遊んでから札幌行の「ワッカ」で帰るというような使い方ができそうです。