減速みずほ
今年4月14日夜と16日未明の2回熊本地方を震源とするいわゆる「熊本地震」があり、熊本県と大分県西部に甚大な被害をもたらしました。九州新幹線は14日の地震で回送列車が脱線し全線不通となりましたが、4月27日午後から全線で運転を再開しました。
4月27日こそ山陽新幹線との直通運転は取りやめて、全列車「つばめ」で全車自由席で運転されましたが、翌28日からは減便ダイヤながら一部列車で山陽新幹線との直通運転を再開しました。指定席を発売するのは山陽直通の列車に限られ、九州内完結の列車は全車自由席で運転されました。
こちらは熊本地震後の5月4日に撮影した博多駅の発車案内です。「さくら」が熊本止まりだったり、日中に鹿児島中央まで直通する全車自由席の「つばめ」があったりとイレギュラーな運行形態でした。
また、全線再開後もしばらく新玉名~新八代間で減速運転が行われていたので、所要時間が余分にかかっていました。
(一昨年11月:33分)
(今年5月:36分)
上りの「みずほ」の指定券を並べて比べてみます。通常、みずほは熊本~博多間を33分で結んでいますが、熊本地震後の減速ダイヤにより36分となっています。
現在は本数は通常の本数に戻ったものの、減速運転は熊本~新八代間でまだ続いています。所定12分のところを18分要しています。所要時間が変わることにより接続列車やバスに影響があるので、7月4日からダイヤ修正が行われています。