長く鹿児島線を走っている特急「有明」ですが、平成23(2011)年3月の九州新幹線全線開業を機に大幅に本数が減らされ、通勤に特化した時間帯の列車になっています。
昨年3月のダイヤ改正で下り列車の運転がなくなり、平日朝の大牟田→博多間の上り1本だけとなり、まさに風前の灯火状態です。そのタイミングで熊本県を走る電車特急がなくなり、「有明2枚きっぷ」も発売終了しました。
昨年9月に利用した「有明」の特急券です。上り1本だけの運転なので、号数がなくなって列車名は「有明」とだけになっています。1日30往復近く走っていた頃を知る身としては寂しい限りです。
唯一運転されている有明号は南福岡電車区の787系7両編成が充当されています。普通車は全車自由席で、1両だけグリーン車(DXグリーン席やグリーン個室もあり)があります。 私が乗車した瀬高駅ではあまり人がいませんでしたが、下車した鳥栖駅では多くの人が乗り込み普通車の座席は半分以上埋まりました。グリーン車は私以外の乗降はありませんでした。
やはり久留米の人は「有明」に乗るぐらいだったら、本数が多くて速い新幹線に乗っているのでしょう。自由席特急料金であれば「有明」630円に対し、新幹線は850円です。いちおう今年3月のダイヤ改正では生き延びましたが、先行きは明るくない感です。
【補足:2021/12/26】
特急「有明」は2021年3月のダイヤ改正で廃止となりましたので、カテゴリーを追加しています。