新えきねっとを試してみた(連絡券)
JR東日本のみどりの窓口でJR→社線の連絡乗車券(以下「連絡券」)を買うとします。もちろん連絡運輸があるという前提で、マルスに運賃が登録されている区間です。
「JR区間しか発券できない」
「窓口では発券できない。券売機で買えなかったら売れない」
「無割引は不可で障害者割引のみ発券できる」
詭弁を弄されてどれだけ発券拒否されたことか。こういうやり取りが嫌になったので、最近ではJR東日本管内のみどりの窓口で連絡券を買うことはほぼなくなっていました。ところが、意外な形で救世主が現れました。「新えきねっと」です。
私が最初に試したのは目黒→中央林間(藤沢経由)です。目黒→藤沢がJR線で、藤沢→中央林間が小田急線の連絡券です。
普通に「中央林間」と入力すると「降車駅の入力に誤りがあります」というエラーが表示されます。ひょっとしたら、中央林間駅は小田急と東急が乗り入れているので、区別がつかなかったのかもしれません。そこで「中央林間(小田急)」と入力しなおして検索してみます。
降車駅がエラーにならず、経路が検索されます。そして、「きっぷ・座席の種類選択へ進む」というボタンが活性になっていて、何やら買えそうな雰囲気です。ただし、小田急線の経路に有料特急が含まれてしまうとボタンは非活性になります。
上の湘南新宿ライン経由の検索結果の詳細です。ちゃんと「乗車券を申込む」のラジオボタンが選択できます。この後決済まで進めば予約完了です。
こうして購入できた連絡券です。たぶんJR東日本のみどりの窓口で同じものを依頼しても、十中八九断られると思います。
もっとも、この区間であれば東急線だけで完結でき、運賃も340円(ICカードだと335円)で済むので、よっぽどのアンチ東急でなければ実際にこんな区間の乗車券を買う客はいないと思われます。
ちなみに小田急線の藤沢経由の連絡運輸の東北線方面の北限は宇都宮までです。また、東海道線の西端は浜松までです。
こんな感じで試してみたんですが、「新えきねっと」は連絡運輸の範囲もちゃんと考慮されて作りこまれていました。全体的な使い勝手の部分ではまだ褒められたもんじゃないですけど、この部分に関しては立派です。屁理屈こねて発券拒否する「窓口に座ってるだけの人間の顔した機械」よりよっぽど有能です。そんな暇があるのなら、端末操作や規則について勉強するのがプロの仕事でしょうがと感ずるわけです。
その後、「新えきねっと」で購入した連絡券です(相鉄海老名発のやつは正直どうなんかな?と思いますが)。同じ社線でも接続駅によって買えたり買えなかったりでかなり奥が深そうです。この辺はいろいろと試してた東大法卒の頭脳に教えてもらいますかね。
【補足:2021/11/11 21:20】
東大卒の頭脳がさっそく記事にアップしてくれていたので、リンクを貼っておきます。通勤で日常的に利用している人の観点から書かれていてなるほどなと感じますし、私が知らなかったトラップがまだあることが分かりました。なお、連絡券は応用編の方で詳しく触れられています。それにしても仕事早い。
【補足2:2021/12/15】
12月7日から8日にかけて「えきねっと」でシステム変更があったようで、私がここに載せた4枚の連絡券はいずれも買えなくなっています。これに伴って、経路検索のおかしな部分もだいぶ修正されたようです。気が向いたら調べてみます。