続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

モーニングEXP高松

モーニングEXP高松

◆種別:特急

◆区間:伊予西条→高松(片道1本)

 特急「モーニングEXP高松」はその名の通り、朝の通勤時間帯に高松へ向かう特急列車です。通勤に特化した列車だと土休日運休になるのが常ですが、この列車は休日運休で土曜日は運転されるというよそでは見られない変わった設定です。ちなみに「モーニングEXP」は「モーニングエクスプレス」の略ではなく、「モーニングEXP」が正式名称です。読みは「モーニングエクスプレス」です。

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モーニングEXP高松号:予讃線・高瀬駅 2021/10/18

 私が乗車した時はいずれも8000系5両編成でした。平日は前4両(5~2号車)が自由席で最後尾の1号車が指定席とグリーン席で、土曜日は前4両目(2号車)も指定席になります。

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2号車が指定席なので土曜日のきっぷ

 土曜日に乗車した際に土曜運転の謎が解けました。自由席にいっぱい高校生が乗っていたのです。それもほとんどが丸亀駅で降りていきガラガラになりました。多くの学生が利用するのであれば土曜日は運転しないといけません。

 彼らがどこから通っているのかは知る由もありませんが、予讃線の普通列車は高松~観音寺間はソコソコ本数がありその範囲内であれば普通列車で通学できると思います。なので、わざわざ特急列車で通学するのは、西条や新居浜といった愛媛県東部から通っている学生なんじゃないかと思います。

 ただ、土曜日乗っただけではこの列車の実態が分からないと思ったので、日を改めて平日にも乗ってみました。丸亀までは高校生で混みあっていたんですが、入れ替わるように多度津・丸亀・坂出といった停車駅で通勤客が乗ってきて、自由席は半分以上埋まった状態で高松駅に到着しました。

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高松駅に到着した「モーニングEXP高松」 2021/10/18

 高松駅に到着すると、多くの客がホームに吐き出され、一斉に前寄りの改札口へ向かいました。距離当たりの単価の高い短距離の特急利用客がこれだけ乗っていれば、さぞかし採算性のいい列車なんじゃないかなと感じました。

 あと、面白いなと思ったのは車内で通学客と通勤客の棲み分けがされていたことです。通学客は中ほどの2・3号車に、通勤客は前寄りの4・5号車に集まっていました。通学客は普段「しおかぜ」で指定席に使われている座席の良い車両に集まり、通勤客は高松駅で降りる際に便利な前寄りに集まったんだと思います。こういうことも実際に乗ってみないと知りえないもんだなと思いました。