地球探索鉄道
◆種別:普通
◆区間:釧路→根室
根室線・釧路~根室間のことを別名で花咲線と称します。花咲線のホームページにはこんな記載があります。以下引用します。
地球のダイナミズムを感じられる、美しく強い路線。
それが花咲線です。
走っているのは北海道の東。
花咲線という名前は愛称で、北海道一長い鉄道路線「JR根室本線(滝川-根室)」のうち、
釧路と根室を結ぶ135.4kmの鉄路をそう呼んでいます。
車窓に森林や牧場、太平洋などが展開する風光明媚な路線で、
沿線にはラムサール条約登録湿地が位置しています。
この別寒辺牛湿原は野鳥たちが飛来するサンクチュアリ、緑と水が織りなす幻想的な風景に圧倒されます。
野鳥は自由に飛び交い、動物たちは一つの所に留まりません。
車窓に映る湿原や緑、海や空も一瞬ごとにその表情を変えてゆきます。
だからこそ花咲線の旅は、車窓から目が離せない鉄道旅になります。
日本、そしてアジアの最東端を走る鉄道旅は、発見と感動に満ちあふれた時間。
そう、まさに地球探索鉄道、花咲線の旅へ出かけます!
確かに北海道らしい雄大で素晴らしい車窓風景が広がっています。それにしても「地球探索鉄道」とはなんか強そうな名前です。
2018年11月からは地球探索鉄道の赤と白のラッピングをした車両(キハ54-521)が花咲線や釧網本線で走っています。
花咲線の車両は通常はキハ54系だけですが8月1日~9月30日の毎日で一部列車の釧路方にキハ40系のイベント車両を増結し、増結車両の景色がいい海側のボックス席を指定席にする試みが実施されました。土休日の一部区間では車内販売も実施されました。繁忙期の増結は昨年までも実施されていましたが、指定席は設定されていませんでした。
増結対象は以下の4列車で、愛称のある2列車が指定席連結列車でした。釧路駅の「地球探索鉄道号」の電光表示には(一部指定席)の表記もありました。
列車名・列車番号 | 釧路 | 根室 | |||
---|---|---|---|---|---|
普通 | 地球探索鉄道号 | 5627D | 8:21 | →→→ | 10:53 |
快速 | はなさき号 | 3628D | 13:19 | ←←← | 11:03 |
普通 | 5631D | 13:25 | →→→ | 15:57 | |
普通 | 5632D | 18:51 | ←←← | 16:10 |
同じ編成が2往復しているように見えますが、私が乗車した際には3628D~5631Dの間に車両が交換されていました。
「地球探索鉄道号」は釧路発朝2番の花咲線の列車で、札幌発の特急「おおぞら1号」(釧路10:57着)とは接続していません。札幌方面からの集客を考慮すると後続の快速「ノサップ」(釧路11:12発→根室13:22着)の方に指定席を設定した方がよかったように見えます。
逆に根室側の視点に立つと根室に泊まって帰るには快速「はなさき」がちょうどいい時間です。「はなさき」の1本前の列車は8:27発なので帰るには少し早すぎます。根室側からの利用も考慮して結果的にこういう指定席の設定になったのかなと思います。
「地球探索鉄道号」の指定券です。何気に2日連続乗りました。ノロッコと違って観光列車ではないので840円ではなく530円です。両日とも地球探索鉄道ラッピングのキハ54系と「道東森の恵み号」のキハ40系が連結されていました。
花咲線の列車はワンマン運転なので指定席の車内改札はどうするんだろうな?と思っていました。このためだけに車掌を乗務させるとも思えませんでした。実際はJRの職員ではないボランティアのようなおじさん(JRのOBっぽさは感じましたが)が2号車に乗っていてその人が指定席の確認をしていました。なのであいにくチケッターはなさげでした。
両日ともまずまずの天気で、車窓から広がる太平洋や別寒辺牛湿原、はるか先に見える納沙布岬を眺めることができました。ただ、28日にエスコンフィールドのナイターで野球観戦したのちに札幌から夜行バスで釧路入りしていたので、半分ぐらいは疲労と眠気で爆睡していました。なのでもっといい景色を見逃している可能性は高そうです。
29日は金曜日で指定席は7~8人で、30日は土曜日だったので15人ほど乗っていました(設定最終日が近かったせいか「えきねっと」上ではそれ以上に売れてドロンとされていました)。指定席は8月とは言わず6月から設定してもいいと思います。あと、釧路駅で「おおぞら1号」と接続する「ノサップ号」にも指定席を設定してもよかったのではないかと感じました。
指定席の設定は延長されることなく9月末で終了し、5627Dは名無しの普通列車に戻っています。なので、今年としては運転終了扱いというカテゴリーを設定しています。花咲線のHPには「この夏限定」と記載がありましたが、来年以降も実施してみるといいと思います。