JR東日本の10月27日のプレスリリースで来年春に房総特急の自由席をなくし全車指定席化する旨の発表がありました。おそらく来年3月16日のダイヤ改正のタイミングに合わせての実施と思われます。対象列車は以下の通りです。
- しおさい(総武線)
- わかしお・新宿わかしお(外房線)
- さざなみ・新宿さざなみ(内房線)
個人的には「ついに来たか!」と思いました。JR東日本では2015年の常磐線「ひたち」「ときわ」、2019年の中央線「あずさ」「かいじ」、2021年の東海道線「踊り子」そして今年の高崎線「あかぎ」「草津・四万」と首都圏発着の在来線特急の全車指定席化を進めていました。残るは房総特急だけだったのでそのうちやるだろうなと思っていました。
50Km以内 | 100Km以内 | 150Km以内 | |
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新・指定席 (チケットレス) |
760円 (660円) |
1,020円 (920円) |
1,580円 (1,480円) |
現・自由席 | 520円 | 950円 | 1,360円 |
現・指定席 | 1,050円 | 1,480円 | 1,890円 |
新しい特急料金はこんな感じで「着席サービス」導入列車と同じになり、指定席特急券の他に座席未指定券も発売されます。車内で特急券を購入する場合は260円増の車内料金が加算されるのも同じです。
通年同額で繁閑の変動はなく現行の指定席より安く自由席より高くなります。100円引きのチケットレスサービスも同時に導入されるので、自由席からの値上がり額は100円台に収まっています。長らく発売されていた房総特急用の特急料金回数券「房総料金回数券」は2022年3月末で発売終了しており、割安に利用したければ今後はチケットレスを使ってくださいねということなんでしょう。
サービス的には着席サービス導入列車と同等のように思えますが、プレスリリースに着席サービスが導入されるとの記載はありません。E257系はともかく255系は登場から30年が経ち、そろそろ置き換えが噂される経年車両です。今さら着席サービス導入のための座席ランプの取り付け工事はしないと思われます。
私が房総特急を利用する時はどちらかと言うと自由席の方が多いです。なぜなら土休日の利用がほとんどで、指定を取るまでもなくだいたい座れるからです。ただ、来年春以降は指定を取って乗らなければいけなくなります。
きっぷ販売窓口も指定席券売機も両方ない駅 | |
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総武線 | 横芝、飯岡 |
外房線 | 御宿、安房小湊 |
内房線 | 浜金谷、保田、岩井、富浦 |
個人的に気にしているのは房総特急の停車駅にはみどりの窓口・POS窓口も指定席券売機もいずれもない駅がいくつかあるため、そういった駅での特急券の発売をどうするかです。富浦駅を除きいずれもかつてはみどりの窓口があった駅です。
誰もがネット予約を利用できるわけではないので、そういった駅では伊東線・網代駅のように近距離券売機で座席未指定券が買えるよう手当てすることは最低限必要だと思います。もちろん指定席券売機の方がいいのは言うまでもないですが…。