金沢~高岡間通過連絡
関西・名古屋方面から北陸線を経由し金沢まで至り、IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道を経由して高岡から氷見線・城端線に乗り継ぐ場合、金沢~高岡間が通過連絡運輸となり前後のJR線の運賃が通算できます。
こちらのきっぷは金沢~高岡間の通過連絡券です。経由の表記は「金沢・IR・倶利・とやま・高岡」となっています。
2,560円の運賃の内訳は以下のようになります。
【JR】 福井~金沢間:76.7Km(幹線・営業キロ)
高岡~砺波間:14.6Km(地方交通線・換算キロ)→91.3Km 1,690円
【IRいしかわ鉄道】 金沢~倶利伽羅間 370円
【あいの風とやま鉄道】倶利伽羅~高岡間 500円 合計:2,560円
福井からIRいしかわ鉄道への2社連絡やその先のあいの風とやま鉄道までの3社連絡は行っていませんが、城端線までの通過連絡にすることで両社が利用できたりします。また、通算の営業キロが100Kmを超えるので途中下車もできます。
そして、帰ってから気づいたんですが、この事例は通過連絡にすると運賃的には損をする事例でした。
【JR】 福井~金沢間 1,340円
【IR+あいの風+JR】金沢~砺波間 1,110円 合計:2,450円
同じ区間の乗車券でも金沢で分割すれば110円安上がりでした。100Km以内の乗車券の組み合わせなので金沢駅以外での途中下車はできなくなってしまいますが…。
今年3月の北陸新幹線敦賀開業のタイミングで敦賀~金沢間の北陸線は第三セクターに転換されJR西日本からは分離されます。このきっぷのように福井から砺波へ行く際には福井~新高岡間で新幹線が利用できるようになります。金沢~高岡間だけ在来線を利用する通過連絡運輸を残す必然性は薄いでしょうから、なくなる可能性が高いと予想しています。