高岡~富山間通過連絡
昨年3月の北陸新幹線金沢開業に伴い、富山県内の北陸線はJR西日本からあいの風とやま鉄道に経営分離されました。JR線を利用して城端線と氷見線へ行き来するには、高岡経由から北陸新幹線・新高岡駅を経由になりました。
新高岡への行き来は必然的に北陸新幹線を利用する必要があり、特急券を購入する必要があるため割高になります。また、最速達タイプの「かがやき」は臨時の1往復を除きすべて通過します。接続する城端線は1時間に1本しかない上に必ずしも接続が考慮されていないため、正直不便です。
そうなることを想定し、城端線・氷見線発着であいの風・高岡~富山間を通過利用し、富山からJR線(北陸新幹線・高山線)へ抜ける通過連絡運輸が設定されています。高岡~富山間の列車は概ね1時間2~3本あり、富山駅には北陸新幹線の全列車が停車するので、こちらの方が便がいいです。
こちらがその現物です。経由表記は「…富山・あい風とやま・高岡・氷見線」となっています。運賃は高岡~富山間を挟むJR線の運賃を計算し、あいの風分の360円を加算します。
東京都区内~富山:393.9Km(幹線・営業キロ)
高岡~氷見:18.2Km(地方交通線・換算キロ) →合算して412.1Km 6,800円
高岡~富山:360円(あいの風経由) トータルで7,160円
ちなみにこの区間を新高岡経由で全区間JR線を利用した場合は7,020円なので、通過連絡の方が若干高くなります。ジパングや学割も適用可能ですが、あくまでJR部分に対してのみの割引になります。
なお、富山からのJR線の連絡範囲はJR北海道・JR東日本・JR東海・JR西日本全線で、JR四国・JR九州は範囲外となります。
富山近辺の有人駅ではこの通過連絡のきっぷを券売機でも発売しています。券面上部に「割引」とあるとおり、上記の要領で計算した運賃から40円割り引かれています。通過連絡時の乗継割引については下記のリンクにまとめましたので、興味のある方はどうぞ(結構長いです)。