由利高原鉄道補片
由利高原鉄道は国鉄矢島線を転換した第三セクターとして昭和60年に開業しました。羽越線・羽後本荘駅から鳥海山に向かうように路線が延びており、「鳥海山ろく線」という別名があります。全長は23Kmで秋田県由利本荘市内で路線が完結します。
元々が国鉄の赤字路線なので経営はそれほど楽ではないんでしょうが、逆に存廃問題が浮上したということも聞きません。地元に支えられながら身の丈に合った経営ができているのかなと推測しています。
私が乗った車両は黄色と水色の見るも鮮やかな車両でした。今では塗色が変わっているようです。由利高原鉄道の車両には「おばこ」という愛称が付いています。羽越線の味気ない701系よりも素敵な車両だと思います。
JRとの連絡運輸は羽後本荘接続で由利高原鉄道の矢島・前郷両駅とJRの象潟~羽後岩谷・新屋・秋田間という非常に限られた範囲です。有人駅は矢島・前郷・羽後本荘で、その他は全て無人駅です。
(補充券)
これが連絡券の現物です。発駅常備の補充券です。補充券はこの様式しかないようなので他駅発のものは発券できないようです。また、連絡範囲最遠の秋田駅まで購入しても100Kmを超えないので、「発売当日限り有効」、「下車前途無効」の文言が予め印刷されています。以前紹介した豊橋鉄道の連絡券もそうで、連絡範囲が狭いとこういったものが散見されます。
なお、秋田駅まではA型硬券もあります。同社のHPで通信販売も行っています。記念きっぷではないこういった常用のきっぷをHPで発売しているのは珍しい感じがしますが、現行のきっぷはできるだけ現地に出向いて購入したいものです。そんなわけで秋田行きの硬券は次の機会に取ってあります。そうこうしているうちになくならないといいんですが…。