続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

SL第2弾

SL南房総

◆種別:快速

区間:勝浦→館山

Slminamibosohm2008

 昨年2月に「ちばDC」伴い内房線で運転された快速「SL南房総」号は38年ぶりSL列車とあって沿線で大歓迎されました。しかし、その裏でマナーの悪い撮り鉄が線路内に侵入して列車を止めたり、ダフ屋が指定券を高値で転売したり、転売業者が一人で複数枚の記念乗車証を要求したりと、一部の不心得者が問題を起こしました。

 そんなこともあり昨年1回限りだと思っていましたが、勝浦→館山間に区間を変えて今年も運転されることになりました。と言っても今年は乗る気がありませんでした。既に昨年乗っていたことが大きいんですが、どうせ指定券はツアー枠で発売前からほとんど抜かれていて、1ヶ月前に駅でわずかな一般枠を申し込んでも期待薄だと考えていたからです。

 ところが…。そう考えていた1月24日夜のこと。残業を終えて職場近くの地下鉄の駅へ向かいました。ちょうど運悪く事故が発生して運転見合わせになっていました。そのため、徒歩圏内で行ける別の駅から迂回し、大回りして有楽町駅へ着きました。

 有楽町駅はまだ熱転写のマルス端末が残っているので、試しに土曜日の「SL南房総の空席の有無を調べてもらおうと思い立ちました。

I0318

 勝浦→館山のフル区間は最初から諦め、安房小湊安房鴨川・和田浦発の館山着で分割して調べてもらいました。そうしたところ安房鴨川→館山間が2席だけ残っていました。ヤフオクで10倍近くの値段で売られていたものがあっさり駅で取れてしまいびっくりしました。係員も「この列車はなかなか(空席が)出なかったんですけどね」と言っていたので本当に運が良かったんだと思います。ちなみに有楽町駅のあのポスターはなくなっていました。

Slminamiboso2外房線安房鴨川)

 機関車は昨年と同じJR東日本高崎車両センター(高崎支所)所属のD51-498で、客車も同所の12系でした。今年からSLの銘板が赤いプレートに交換されており、いい感じのアクセントになっていると思います。なお、客車は6両連結していましたが、SLの直後に連結されていた車両は検修員が添乗する「SL併走車」でした。編成の見かけは変わらないものの実際に乗客を乗せる客車は5両でした。昨年は6両だったので定員は減っています。写真は外房線安房鴨川駅に進入するところを撮影したものです。まぁ昨年よりはうまく撮れました。

Slbansou (SL伴走車の方向幕)

 安房鴨川駅のホームはSLの到着時刻が近づくにつれ見物の人で徐々に混み始めました。ヲタよりも地元の人が物珍しさに携帯構えているという人が多かった感じです。安房鴨川駅での停車時間は13分で、機関車がホームの端っこギリギリに停車したため、写真を撮ろうとする人で大混乱していました。

 乗車時に係員が指定券をチェックしていました。途中停車駅で車外に出る場合には「指定券をお持ちの上でお出かけください」と繰り返し車内放送が流れていました。また、車内での指定区間の延長はできない旨も併せて放送しており、指定券なしの強行乗車防止に力を入れていたように見えました。客層はヲタよりもパックツアーの家族連れの方が多く、ヲタは前日・翌日運転分か別のヲタ列車が運転された水郡線に流れたのかもしれません。

 安房鴨川駅を発車して加茂川をまたぐ鉄橋を越えた進行方向左手に斜面になった住宅造成地らしき場所があります。そこには今まで見たこともないような数の撮り鉄+地元の人が集まっていました。私が今まで見た中では一昨年の阿賀野川の鉄橋での「DD53ばんえつ物語号」の時が最多だったんですが、今回はそれを軽く超えていました。ざっと500人は居たように見えました。

Slminamiboso1内房線和田浦

 座席は運良く海が見える進行方向窓側でした。首都圏では「この冬一番の寒さ」を記録した日ですが、海は穏やかで沿線では菜の花が咲いていました。昨年は単に乗るだけで終わった感がありましたが、今年は景色も良くて乗れてよかったなと感じました。

 JR社員の人が近くの乗客と話していたのを又聞きしていたんですが、昨年も好評だったのでこの時期のSL運転を恒例化したいと言っていました。今年は1月末の3日間だけでしたが、来年以降は2月3連休あたりまで絡めてもう少し乗車機会を増やして欲しいものです。