嫁実家が北九州市八幡西区にあるので、滞在中は鹿児島線・折尾駅をよく利用します(稀に黒崎駅も)。厳密には筑豊(若松)線・本城駅の方が近いみたいですが、若松線は本数が少なくて不便なので専ら折尾駅ユーザーです。

7月にその稀にしか利用しない黒崎駅から別府へ行く用事がありました。その際に「九州ネット予約」で列車の予約をしようとしたんですが、前から気になっていることがありました。
下の表は博多と折尾・黒崎・小倉(この書き方面倒くさいので以下北九州市内と一括りにします)と別府・大分までの乗車券+指定席特急券の正規価格とネット予約の価格の比較です。「ネットきっぷ」は乗車当日の購入が可能で、「ネット早特3」は乗車3日前まで発売する早期購入割引です。
| 上段:正規価格 中段:ネットきっぷ 下段:ネット早特3 |
博多 | 折尾 | 黒崎 | 小倉 |
|---|---|---|---|---|
| 別府 | 6,910円 3,500円 2,950円 |
5,190円 3,450円 設定なし |
5,190円 3,450円 設定なし |
5,190円 3,450円 2,900円 |
| 大分 | 6,910円 3,500円 2,950円 |
6,030円 3,450円 設定なし |
5,630円 3,450円 設定なし |
5,190円 3,450円 2,900円 |
まずは博多発着「ネットきっぷ」の割引率がすごいです。乗車当日でも「ネットきっぷ」を購入すれば正規のおよそ半額で乗れます。高速バスとの価格対抗上この価格にしていると見られ、当日購入できる割引きっぷがないJR北海道・JR東日本なんかとは大違いです。
片や北九州市内発着「ネットきっぷ」はおよそ25~30%引きで博多発着との価格差はたった50円しかありません。北九州と大分を結ぶ高速バスは利用低迷により2023年3月で廃止されているため、もっと強気の価格にできそうですが、強気にしすぎて博多発着より高くなるのはマズいので、高くできるギリギリのこの価格で落ち着いたんだと思われます。
「ネット早特3」は博多・小倉発着いずれも「ネットきっぷ」から550円引きで、博多・小倉の価格差も50円です。折尾・黒崎発着は設定がありません。
で、黒崎→別府で当初は「ネットきっぷ」を利用する想定でした。3,450円という価格を見て以前より割引が渋くなったなぁ...と思いながら一旦手を止めました。ひょっとして博多発の「ネット早特3」に空きがあればそちらの方が安いんじゃないか?と。


幸い乗車予定列車に博多発の「ネット早特3」に空きがあったので、博多~別府間の「ネット早特3」で黒崎~別府間を利用しました。「ネット早特3」での内方乗車は制限されていないので、黒崎駅から利用しても何ら問題はありません。黒崎~別府間の「ネットきっぷ」より500円安く利用できています。
でも、JR九州にとっては私に放棄された博多~黒崎間は予約済みにも関わらず結果的に空席だったので、別の客を乗せて収入を得る機会を逃しています。そこが前々から気になっていた点でした。

(JR九州のHPより引用 https://www.jrkyushu-kippu.jp/fare/ticket/1)
この記事を書くにあたり、現在発売中の「ネット早特3」がどれだけあるか調べてみたところ、上記10区間だけでした。これは普通席用とグリーン席用に分かれているので実質は5区間です。いずれにしろ以前より減った気がします。
仮に黒崎~別府間の「ネット早特3」があれば、博多~黒崎間は機会損失にならなかったかもしれません。博多~小倉間の特急列車で折尾・黒崎は特に乗降客が多いので、需要がないことはないと思います。
発売側にとってのネット予約のメリットは価格や区間など設定する自由度が高いことだと思います。乗車率や予約状況によって価格を変動させるイールドマネジメントもその一つです。その自由度を活かして「ネットきっぷ」や「ネット早特3」なんて細かく区間を設定してしまえばいいと思うんですけどね。収益を上げるのはもちろん大事ですが、少しでも機会損失を減らすのも大事だと思います。