瀬戸大橋トロッコ号
◆種別:快速
◆区間:岡山~琴平
快速「瀬戸大橋トロッコ」は瀬戸大橋開通15周年を記念して平成15年の春から運転されています。特急列車や快速「マリンライナー」は瀬戸大橋を高速でぶっ飛ばしてしまいますが、この列車は比較的ゆっくり走り、瀬戸内海に浮かぶ島々の景色とともに瀬戸大橋の構造物を見ることができました。残念ながらそのとき撮った写真が行方不明になっていますが、先頭車から見えた幾何学的な構造には思わず目を奪われました。
車両は特急型のキハ185系とトロッコ車両のキクハ32系の2両編成です。両車に専用のヘッドマークが付いていました。いずれもJR四国高松運転所所属です。トロッコ車両は単独では動けないので、気動車の力を借りることになります。ただ、写真を見てのとおりキクハ32系には運転席があり、気動車の動力を制御することはできます。
(キハ185系:岡山寄り)
(キクハ32系:琴平寄り)
キクハ32系は廃車発生品を利用して平成10年に1両(501)だけ新製された車両です。トロッコ車両=改造車というパターンがほどんどの中、新製されるのは珍しいです。平成15年にもう1両(502)増備されています。
私は運転初年の平成15年に1回だけ乗っています。指定はJR西日本の「5489サービス」で難なく取れた記憶があります。実際にほどよく埋まっていましたが、満席ではありませんでした。指定は岡山→琴平間になっていますが、安全の都合上トロッコ車両に乗車できるのは児島→宇多津間でした。前後の区間はキハ185系に乗ることになります。
平成18年10月にキクハ32-502がアンパンマン仕様に改造され、以降は専用に充当されて快速「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」号として運転されています。「瀬戸大橋トロッコ」は運転されていないので、運転終了扱いとしました。
写真は岡山駅で撮影したものです。