続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

アンパンマン四国一周新居浜

アンパンマントロッコ四国一周新居浜号

◆種別:快速

◆区間:新居浜→今治

 今年でJR四国のアンパンマン列車が20周年を迎えました。作者のやなせたかし氏が高知県出身という縁で始まり、四国内各地でのアンパンマンカラーの列車が走っています。

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しおかぜ・いしづち22号:予讃線・伊予桜井駅 2017/12/3

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あしずり3号:土讃線・朝倉駅 2020/7/12

 アンパンマン列車20周年記念事業として、普段は岡山~高松・琴平間を走っている「アンパンマントロッコ」を四国一周させる列車を企画しました。乗車しやすくするため運転区間は短く設定し、以下のように6日間27列車も細切れに設定されました。

運転日 運転区間
9月28日(月) 高松→観音寺→新居浜→今治→伊予北条→松山
9月29日(火) 松山→伊予大洲→卯之町→宇和島
9月30日(水) 宇和島→松丸→江川崎→窪川→須崎→高知
10月3日(土) 高知→土佐山田→大歩危→阿波池田
10月4日(日) 阿波池田→穴吹→鴨島→徳島→鳴門→徳島
10月5日(月) 徳島→阿南→徳島→板野→三本松→志度→高松

 予讃線の伊予長浜廻りや土讃線・多度津~阿波池田間、牟岐線の阿南より南以外はくまなく回っています。列車名は「アンパンマントロッコ四国一周〇〇」(〇〇は発駅)となりました。 ただし、徳島発は三方向に設定されたため「牟岐線徳島」といった具合に路線名も入りました。

 アンパンマントロッコが岡山~高松・琴平間以外を走るのは珍しいので、どれか一つは乗りたいなと思っていました。そして、できれば非電化区間で乗りたいと思いましたが、休みの都合で9月28日しか乗れそうにありませんでした。 

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 JR四国のHPには空席状況が記載されていました。初日一番列車の高松号はすぐに満席になっていました(当日実際に乗車した坂井くんによるとそれほどでもなかったそうですが)が、それ以外は秒殺という状況ではありませんでした。e5489には対応していなかったので、J-WESTカードの会員専用ダイヤルに電話して余裕のあった新居浜号の指定を確保しました。列車名は「アンパンマン 新居浜」と略されています。 

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アンパンマントロッコ四国一周観音寺号:予讃線・伊予土居駅 2020/9.28

 車両はアンパンマントロッコのキクハ32-502と控車のキロ185-26、それにスタッフ用の控車としてキハ185-1016が連結された3両編成でした。

 私が乗車したのは月曜日だったんですが、平日にもかかわらずアンパンマン世代の親子連れが多くいました(大きなお友達も若干…)。発売当初からすぐに満席にはならなかったようですが、当日はほぼ座席が埋まっていて人気ぶりを伺わせました。 

 時刻表上は新居浜~今治間がノンストップの扱いでした。しかし、単線区間を走る臨時列車のため、交換待ちや待避で運転停車は複数回ありました。途中の伊予小松駅ではドア開放されホームに降りることもできました。四国独特のおおらかさを感じるとともに、子どもをずっと列車に閉じ込めておくのも酷だという配慮なんでしょう。

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新居浜号を抜かすしおかぜ9号:予讃線・伊予小松 2020/9/28

 鉄ヲタ的には伊予小松駅のホームでこんな感じにアンパンマン列車同士の追い越しを撮影できたのは思わぬ収穫でした。

 アンパンマントロッコの四国行脚は今回限りと言わず、定期的にやってはどうかと思います。おそらく、 アンパンマントロッコには乗りたいけれど、岡山や高松まで連れて行くのは遠いなと思っていた親子連れにとっては、地元で乗ることができてさぞかし喜ばれたでしょう。これも地域貢献の形の一つですし、鉄道に対して親近感を持ってもらう一助になると思います。