伊豆
◆種別:快速
◆運転区間:東京~伊東
昨年5月の後半3週の土日に東京~伊東間で快速「伊豆号」が運転されました。かつて東京と伊豆を結ぶ快速列車は167系急行型電車で快速「伊豆マリン号」という列車が運転されていましたが、平成15年夏で運転が途絶えていました。167系の運用離脱→廃車と機を同じくしているので、そのへんが関係あるのかもしれません。また、「伊豆」という名称が使われたのは平成13年12月の急行「伊豆」のリバイバル列車以来だと思います。
途中停車駅は品川、横浜、大船、国府津、小田原、湯河原、熱海、網代と特急列車並みに絞られていますが、スピードは普通列車並みでした。どうせ快速列車で運転させるなら藤沢、茅ヶ崎、平塚など特急通過駅である程度の需要が見込めそうな駅にも止めればいいのに…と思いました。
(伊東駅)
車両は写真の215系です。JR東日本が通勤時の着席率向上のために投入した全車2階建ての電車です。しかし、2階建て・2扉ゆえ乗降に時間がかかり、ダイヤがタイトな首都圏ではたびたび遅れの原因となりました。そのためライナー・ホリデー快速運用を除きほとんど活躍しておらず、日中は所属の田町車両センターや茅ヶ崎駅で昼寝している姿がよく見られます。
結局のところ運転はこのとき限りで、その後の運転はありません。今年の夏もないようです。土曜休日限定でも定期的に運転し、認知度を上げていけばそれなりの需要は見込めると思うんですが…。
215系は全車2階建てなのできっぷに「伊豆1階」とわざわざフロアが表示されています。前日に伊豆急線の伊豆稲取駅で買ったものです。伊豆急線の特急停車駅にはマルス端末が設置されており、JRの特急券類を買うことができます。当初、「そんな列車走ってません」と一蹴されましたが、手持ちのポケット時刻表を見せてこの指定券を発券してもらいました。