フルーティアふくしま
◆種別:団体専用
◆区間:郡山~会津若松・福島
JR東日本は昨年4月よりスイーツ列車「フルーティアふくしま」を運行しています。福島県は桃やぶどう・りんごなど果実の栽培が盛んで、福島県産の果物を使用したスイーツや飲み物を楽しむ列車として企画されました。みどりの窓口での指定券の発売はなく、すべて旅行商品として発売されています。昨年6月までは2人以上が参加条件でしたが、その後は1名でも参加できるようになっています。
春~秋は郡山~会津若松間の2往復でした。いずれも定期列車の郡山寄りに併結されて運転されました。12月から2月までは雪の影響を受けにくい郡山~福島間に変更されています。こちらは定期列車に併結してしまうと50分弱と乗車時間が短くなってしまうため、定期列車とは別建ての団体専用列車として運転されています。
こちらが磐越西線で運転されていた1号の乗車票です。乗車券と指定券が一体型になっています。乗車は7月ですが5月下旬に「びゅうプラザ」で空席を聞いて、直近で空いていた列車がこれでした。これはちょっと予想外でした。びゅうプラザの人によると、「運行当初は余裕で取れたけど、GW辺りにテレビの旅行番組で紹介されて一気に(人気に)火が付いた」とのことでした。
車両は南東北各地で活躍しているJR東日本仙台車両センターの719系の2両編成です。「フルーティア」専用に赤と黒を基調とした大胆なデザインに改造し、700番台に改番されています。
カフェカウンターがある1号車(郡山方)の外観です。1両に3つあったドアはそれぞれ運転席側の1つを残し埋められています。形式はクハ718からクシ718に変更されています。電動駆動車(ク)に食堂車(シ)が搭載される車両というのは国鉄時代を通じて初めてだそうです。
2号車(会津若松方)の車内です。種車が719系とはとても思えません。基本2人もしくは4人で座るボックスシートで、1人客はボックスシートを使用することはできず、窓側に向いたベンチシートを使用します。座席を発売するのは2号車のみです。
1号車のカフェカウンターはおみやげやグッズ・アルコール類の販売をするアテンダントがいます。乗客が自由に利用できるドリンクバーもあります。連結部に近くにあるフリースペースでは思い思いに車窓を眺めることができます。
スイーツはこのように箱に入った状態で予めテーブルに置かれていました。私が乗車した時はもものタルトとショートケーキでした。スイーツは2~3ヶ月のサイクルで入れ替えているようです。味はおいしかったんですが、フォークがコンビニでもらえるようなペナペナなプラスチック製のもので、タルトの生地を切るのに難儀しました。ここは要改善です。
私が乗った列車は1時間14分でした。ケーキ食べて、コーヒー飲んで、磐梯山の景色を眺め、車内を観察し、おみやげを物色するとなると、正直慌ただしいなと感じました。定期列車と併結しているせいもあるかもしれませんが、2時間ぐらいは乗っていたかったように思います。
【補足:2024/1/29】
「フルーティアふくしま」は2023年末で運転終了しましたのでカテゴリーを追加しています。。