ホームライナー等の乗車整理券は今でこそほとんどが機械発券ですが、かつては硬券もありました。
(A型硬券)
このきっぷは昭和62年にJR北海道で発売された乗車整理券の硬券です。乗車整理券は大人・小児同額なので、小児断線はありません。
最初にこのきっぷを見た時「アホなきっぷだなぁ…」と思いました。こういった常備のきっぷが改版されるのは運賃・料金変更のタイミングぐらいですが、このきっぷは親切心からか列車の発車時刻が印刷されているため、ダイヤ改正で列車の時刻が変わるたびに改版しなければなりません。
運賃・料金の変更は数年に一度ですが、ダイヤ改正は毎年行われます。列車の時刻さえ印刷しなければ、きっぷの原版を何年も使い回せたのではないかと思ったからです。こういう些細なところに国鉄時代の無駄があったのかなと感じました。
もっとも、ダイヤ改正で時刻が変わった場合は赤ボールペンで発車時刻を修正して対処していた場合もあったようです。手持ちにはありませんが、そういうきっぷを見たことがあります。それはそれでちょっと微妙な気がしますが…。