東北応援パス
昨年12月の週末に東北新幹線全線開業1周年記念と東北への観光促進を兼ねて「東北応援パス」が発売されました。当時のプレスリリースには「東北への観光流動の活性化に寄与すること」とありましたが、そうは言いつつもJR東日本全線などの他に東北とは関係ない北越急行と伊豆急も利用も可能というイマイチ意味不明なきっぷでした。
6・7月に発売された「JR東日本パス」は特急料金込みのフリーきっぷで2回まで指定席を利用できましたが、「東北応援パス」はまたも乗車券のみのフリーきっぷに逆戻りしていました。発売額は9500円で、出発当日の購入も可能でした。同じ効力で3連休に13000円で発売されていた「スリーデーパス」の約3分の2の価格であると考えれば合点が行きます。
東京(都区内)起点だと白石・米沢以遠への往復であれば元が取れる計算です。青森であれば片道利用でも元が取れました。「ウィークエンドパス」に900円加算で北東北三県がフリーになったと言い換えることができます(私鉄で利用できなくなる会社はありますが…)。特急券込みの割安感はありませんが、考えようによっては悪くないきっぷだったと思います。
私は二戸経由で岩手県の久慈に行き、そこで当地在住の後輩に会いました。八戸で一緒に飲んでから翌日は青い森鉄道に乗って三沢に行き、十和田観光電鉄の乗り納めをしてから八戸経由で東京へ戻りました。そんなに派手に動きませんでしたが、ソコソコ有意義に使えたと思っています。
なお、次なる東北の観光促進策として今度は夏休み期間中に「東北フリー乗車券」なるきっぷを発売します。簡単に言ってしまえば「ふるさと行きの乗車券」の東北限定夏バージョンで、東北地方へ往復するフリーエリア付の乗車券に変更されます。着地が東北に限定され5日間有効になりましたが、首都圏(東京電車特定区間)からのみの設定で、発売は出発日の1週間前までで、盆の超繁忙期はしっかり除外されてます。