続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

〇〇のはなし

〇〇のはなし

■種別:快速

■区間:新下関~東萩

 快速「〇〇のはなし」は平成19年から運転されていた「みすゞ潮彩」の後継列車として、「幕末維新やまぐちデスティネーションキャンペーン」に合わせ平成29年8月から運転されている観光列車です。「みすゞ潮彩」の車両を再度改造し、運転区間は新下関~東萩間に延長しました。車内には売店を設置し、事前予約で沿線のお店が調製した弁当の手配ができるようになりました。 

 往路は普通に新下関→下関→東萩と走りますが、復路は東萩→長門市→仙崎→長門市→下関→新下関(1回目の長門市駅は運転停車扱い)と仙崎支線に入り3回方向転換するのがポイントです。

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仙崎駅 2017/8/13

 個人的に仙崎駅は思い出深い駅で、今は亡きばあさんが青海島に行きたいと言うので、下関から急行「さんべ」に乗って、仙崎駅の近くにあった船乗り場から青海島を周遊する観光船に乗った記憶があります。帰りは特急「いそかぜ」でした。「さんべ」も「いそかぜ」もとっくの昔になくなっています。また、当時は仙崎駅できっぷを売っていて、ピンク色の常備軟券を初めて手にしたのはここでした。

 ところで、列車名の「〇〇のはなし」の〇〇とは何ぞや?と誰もが思うと思います。私も思いました。JR西日本のHPには以下のような記載があります。

美しい絶景が続く山陰線。そこには、見て、聞いて、感じてみたい「はなし」があります。
さぁ、美しい海岸線とともに、萩(は)、長門(な)、下関(し)の「はなし」を辿る旅にでかけよう!

 これで意味が分かりますか?私にはよく分かりません。なお、列車名に記号が入る例は初めてではなく、「NODOKAな★山梨」や「越乃Shu*Kura」なんて列車が既にあります。

 なぜこの名前になったのかは分かりませんが、結局は奇をてらっただけなんじゃないかと思っています。 

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○○のはなし号:下関駅 2017/8/13

 「みすゞ潮彩」の頃から外装もガラッと変えてきました。上の写真だと色の塗り分けからして一瞬3両編成っぽく見えますが、実際は2両編成です。

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〇〇のはなし1号車

 東萩方の2号車は全席海側に向いたベンチシートで、「みすゞ潮彩」の頃とあまり変わっていません。逆に下関方の1号車はベンチシート+畳敷きの2人用・4人用のボックス席で和風の内装となっていて、ガラッと変えてきました。往復で両方乗りましたが、どうせ乗るなら1号車がいいと思いました。携帯充電用のコンセントがあるのはいかにも今風です。 

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 指定はこのようにe5489でも取ることはできますが、シートマップ機能を利用した細かな座席位置の指定はできません。取れた席と座席表を見比べて確認するしかありません。座席表は「JRおでかけネット」のページにあります。細かな位置を指定したい場合は駅や旅行会社の窓口が確実だと思います。

 山口県内の山陰線の車窓から見える海は青々と輝いています。本州では有数の海のきれいさではないかと思います。「みすゞ潮彩」の頃と同様に海がよく見えるポイントで停車してくれるサービスがあります。海側席のほうがよりよく見えるのは確かですが、海側席の窓が大きいので山側でも案外よく見えます。

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〇〇のはなし車内から見える日本海と青海島 2017/8/13

 この列車に乗って困ったのは東萩到着後の行動と食事でした。往復乗車する場合、東萩駅での滞在可能時間は1時間ちょっとでした。これだけしか時間がないと観光するにも時間が足りず、食事を取ろうにも駅の近くに食事ができそうな店がまばらでした。下関駅の駅ナカで仕込んでおくか、車内の売店で受け取れる弁当を事前予約しておくのがいいと思いました。