「四国再発見早トクきっぷ」は土休日にJR四国全線(+土佐くろしお鉄道・窪川~若井間)の快速・普通列車とJR四国バスが利用できる言わば四国内限定の「青春18きっぷ」+αのようなきっぷです。平成12年から平成21年3月まで発売されていた「四国再発見きっぷ」を前身としています。
「四国再発見きっぷ」は「青春18きっぷ」と同じように1冊5回単位で発売し、5,500円という安さで、発売から3ヶ月以内が利用期限でした。一方の「四国再発見早トクきっぷ」は平成21年4月から発売され、1回単位で購入できるようになった代わりに、乗車前日までの発売で1枚2,000円(現在は2,060円)となりました。バラで使えるようになったためきっぷの利便性は上がりましたが、倍近い値上げとなっています。
各県庁所在地駅から片道・往復利用した際の元が取れる範囲は以下のような感じになります。
片道利用 (2,100円以上) |
日帰り往復利用 (1,090円以上) |
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高松起点 | 予讃線・新居浜 土讃線・土佐岩原 徳島線・穴吹(佃経由) 牟岐線・阿南 徳島線・学(佐古経由) |
予讃線・本山 土讃線・黒川 高徳線・阿波大宮 |
松山起点 | 予讃線・関川 予土線・務田 |
予讃線・伊予富田 予讃線・五郎(伊予長浜経由) 予讃線・西大洲(内子経由) |
徳島起点 | 予讃線・宇多津 瀬戸大橋線・児島 土讃線・讃岐財田(佃経由) 土讃線・小歩危(佃経由) |
高徳線・神前 牟岐線・北河内 徳島線・貞光 |
高知起点 | 土讃線・讃岐財田 徳島線・江口 予土線・十川(くろしお経由) |
土讃線・土佐岩原 土讃線・土佐久礼 |
四国に限らずですが、地方では県境をまたぐ区間の普通列車は極端に本数が減ることが多いので、このきっぷを使ってどこか遠くに行くと言うよりは、少しだけ離れた近場に行って帰ってくるのが現実的な使い方なのかもしれません。
昨年5月に初めて利用しました。四国で自動改札が導入されている駅はまだわずかですが、自動改札対応の85mm券でした。
四国を旅行する時は特急列車を伴うか、特急列車を利用しない場合は高松近辺の利用に留まっているんですが、この時はそのいずれでもなかったため、ようやく利用の機会が巡ってきました。
ところで、昨年6月27日のプレスリリースでこのきっぷの発売箇所が拡大されることが発表されました。対象駅を見た感じでは、直営のPOS端末設置駅が対象になったようです。この券はマルス券ですが、POS券の方も気になります。