平成29年10月1日より東海道線・岡崎~豊橋間において「集中旅客サービスシステム」が導入され、蒲郡を除く相見~西小坂井間の各駅が遠隔管理・無人化されました。対象駅には全てみどりの窓口があり、幸田駅除き代替措置はありませんでした。
幸田駅にのみこのような「サポート付き券売機」が設置されました。 原型はMV50型の指定席券売機ですが、オペレーター呼び出し機能が付いていて、右下には書類を置く読み取り台もあります。要はJR西日本の「みどりの券売機プラス」と同じで、業界的には「アシストマルス」と呼ばれているものです。
JR東海としてはこのタイプの導入は初めてです。直後の11月に名古屋駅の近鉄乗換改札にも導入されました。導入された両駅での様子を見て今後の展開を検討していくんだと思います。
幸田駅の「サポート付き券売機」とやらがどのようなものか見に行ったんですが、予想通りのものでした。今年に入ってJR北海道でも同様の「話せる券売機」が試験的に導入されました。JR九州あたりも有人窓口の代替として導入を考えるかもしれません。(東日本は「Kaeruくん」の失敗で懲りてるでしょう)
JR西日本のMV50型の「みどりの券売機プラス」でもそうですが、対応するオペレーターの様子が券売機のパネル部分に表示されます。
せっかくオペレーター対応機能があるので、株主優待券を仕込んで帰りのきっぷを購入しました。遠隔で株主優待券を読み取って、難なく発券できます。
最後に「他になにかありますか?」というようなことを聞かれたので、ついでと言ってはなんですが、通常の指定席券売機であれば買えないであろう年明けに使う予定のきっぷも買ってみました。
JR東海は10年以上前にエクスプレス予約会員向けの電話予約サービスを取りやめているので、こういったオペレーター対応は大丈夫なのか一抹の不安はありました。実際に利用した感じでは特に問題なく、「あさぎり」の特急券もすぐに出してくれました。
改札から係員がいなくなってはいますが、「きっぷを買う」という点においてはかなり不便が解消されていると思います。ただ、本来であれば幸田駅以外の遠隔被管理駅にもこの端末を設置すべきだとは思います。