JR東海の指定席券売機には他社にない大きな欠点がありました。それは経路検索機能を使用する際に発駅が自駅固定されて変更できないことです。
イメージとしてはこんな感じです。発駅のところに変更ボタンがありません。自駅から旅行を開始する場合には問題ないんですが、自駅着を含めてそうではない場合は指定席券売機で満足にきっぷが買えません。指定席券売機に経路検索機能が実装されて以来ほぼずっとその状態でした。
しかし、それが令和5年になってついに崩れました。
こちらは紀勢線・津駅の指定席券売機です。このとおり発駅のところに変更ボタンが設定されています。4月にtwitterのTLでそうなったという情報はキャッチしていたんですが、実際に現物で確認したのは5月に入ってからでした。
翌日大阪に行く予定だったので、経路検索機能の発駅を変えて翌日使うかもしれない大阪→福島間の乗車券が買えるか試してみました。
このとおり無事に購入できました。今までのJR東海の指定席券売機では買えなかったきっぷです。JR東海管内の全部の指定席券売機でこの設定が開放されたかどうかは確認していませんが、少なくとも津駅を含めいくつかの駅で開放されたところが出ています。
JR東日本や西日本では指定席券売機が設置されていてもみどりの窓口がなくなっている駅が多数あり、そういった駅では経路検索機能が使いづらくて満足にきっぷが買えないと非常に不便です。
一方でJR東海で指定席券売機が設置されている駅はほぼ有人駅で「きっぷうりば」(=みどりの窓口)があります。名古屋近郊の遠隔管理化された一部の駅では「サポート付き券売機」(=アシストマルス)が設置されています。
なので指定席券売機の経路検索機能で買えないきっぷは「きっぷうりば」か「サポート付き券売機」のオペレーター対応で買うことができ、これまで大きな問題にならなかったというのが実態だと思います。使えれば普通に便利な機能なんですけどね。