昨年3月のダイヤ改正の際に房総特急の全車自由席の列車に対して、指定席車両を設定し、全列車に指定席が設定されました。
それに伴って「えきねっと」の「トクだ値(料金券のみ)」が新たに追加されました。この「トクだ値」は発車の6分前まで購入できるので、直前に乗ることを思い立った場合にも使えます。
設定があるのは以下の列車・区間です。価格は35%引きの通年同額で、乗車日による変動はありません。発売期間は今年9月末までと1年半にわたる長期の設定になります。
昨年3月の販売開始から約1ヶ月間はキャンペーン期間ということで45%引きで、これよりさらに100円引きでした。通勤利用促進を目的として今年3月18日~4月26日の平日の場合は再び45%引き(=100円引き)になるキャンペーンがあるようです。
設定区間 | 価格 (35%引き) |
価格 (45%引き) |
|
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しおさい | 東京~船橋・千葉・四街道 | 660円 | 560円 |
わかしお さざなみ |
東京~海浜幕張・蘇我 | ||
新宿わかしお 新宿さざなみ |
新宿~船橋・津田沼・千葉 |
この設定区間はいずれも50Km以内で、自由席特急券は510円の区間です。なので、+150円で指定席が利用できることになります。
最近の「トクだ値」は(乗車券込み)タイプがほとんどですが、今回あえて(料金券のみ)にしたのは、定期券利用客にも積極的に利用して欲しいからではないかと思います。
実際に利用してきたものです。乗車券を伴わず料金券のみなので券面に「乗遅れの際は無効となります」という記載があります。安い代わりに乗り遅れ時の救済がないことには留意しなければなりません。この時は平日の上り列車だったので、指定席には私以外2人しかいませんでした。
ところで、この「トクだ値」の設定区間は「房総料金回数券」とも見事に被ります。また、「あずさ」の全車指定席化に伴って、いわゆる「千葉あずさ」の「房総料金回数券」での利用ができなくなる旨が既にアナウンスされています。なので、そのうち「房総料金回数券」の改廃があるかもしれないと読んでいます。
【補足:2023/2/8】
料金券のみのトクだ値は2021年6月の「えきねっと」リニューアルの際にチケットレスとなり、このようなきっぷは発券されなくなりました。