今年3月のダイヤ改正より大宮行の特急「成田エクスプレス」(N'EX)の「トクだ値(料金券のみ)」が設定されています。設定区間は渋谷・新宿・池袋~大宮で、キャンペーン期間の6月末までが45%引きの690円で、それ以降9月末までは35%引きの820円で通年同額となっています。
大宮行のN'EXは夕方の40号(渋谷18:40発)と46号(同20:09発)の2本だけです。時間帯や料金券のみの「トクだ値」にしたことからすると、通勤客向けに設定されたものと言えます。
平日の渋谷~大宮間の湘南新宿ラインのBグリーン料金は770円です。6月末までのキャンペーン期間中の「トクだ値」はそれより安く、7月以降でも50円高いだけです。この額であれば日々の通勤利用にも可能ですし、早い者勝ちの湘南新宿ラインのグリーン車と違って指定席なので必ず座れます。
「トクだ値45」の設定があるうちにと思って4月に利用してきました。大宮行のN'EXは新宿駅で成田空港から来た乗客(最近はほぼ外国人)がほとんど降りてしまい、ガラガラになります。空で大宮まで走らせるよりは、安い特急料金ででも通勤客を乗せた方が得策と考えたのでしょう。これは理にかなっていると思います。
ガラガラの中でも通勤客と思しき「トクだ値」ユーザーが1両に数人程度はいました。 湘南新宿ラインのグリーン車と比較すると静かで広々としていて快適です。しかし、2本しか設定がないのと、渋谷・新宿・池袋からしか利用できないのが難点です。もう少し本数があって、東京・品川(大宮~新宿発着のN'EXは通過)からでも乗車できるとよりよいと思いますが。