平成28(2017)年8月にJR西日本吹田総合車両所日根野支所に所属する287系1編成に対し、 和歌山県白浜町にあるアドベンチャーワールドのラッピングを施した車両が登場しました。JR西日本の発足30周年とアドベンチャーワールドの開園40周年を記念してのものです。
そのラッピング編成は「パンダくろしお『Smileアドベンチャートレイン』」というのが正式名称ですが、見た目の通りここでは単に「パンダくろしお」と表現します。それにしても目を光らせて向こうから迫ってくる姿は狂気を感じます。
アドベンチャーワールドはパンダの繁殖で有名で、とにかくパンダを前面に押し出しています。一時期の上野動物園ではパンダを見るために長い行列ができていましたが、アドベンチャーワールドではパンダがゴロゴロ転がっていて、平日はパンダ舎の客よりパンダの方が多いくらいです。
「パンダくろしお」の先頭車はパンダですし、車内のシートカバーもパンダで、パンダ好きにはたまらないと思います。狙って乗りたいという人もいるでしょう。
「パンダくろしお」は特急「くろしお」として普通の編成とともに共通運用されています。充当される列車はこのように前日にtwitterアカウント@JRpandakuroshioで公表されているので、狙って乗ることもできます。
かく言う私もtwitterで運用を確認してから、帰り予定を少し早めて乗車しました。車両の運用が事前に公開されることは少ないですが、選んで乗りたいときにはこうして公開してもらえるとありがたいです。
なお、「パンダくろしお」編成がもう1編成増備されたことに伴い、2編成体制となりました。3月14日のダイヤ改正から「くろしお3・6・25・26号」の2往復は「パンダくろしお」が固定で充当されることが決まっています。2編成あるので、繁忙期はそれ以外の列車にも充当されることがあると思われます。