続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

くろしお白浜花火

くろしお白浜花火

◆種別:特急

区間:白浜→和歌山

JR西日本和歌山県の白浜観光協会明光バスが協働で夏に和歌山県白浜町で開催される7月30日と8月10日の花火大会の誘客を行うことになりました。JR西日本は田辺・御坊・和歌山方面から来た花火客が列車で帰れるよう臨時列車を運転し、明光バス白浜駅と花火会場を結ぶJR利用客専用の花火バスを運行し、白浜観光協会は観光役を出迎えJR利用客向けに花火の特別観覧席を提供するという役割分担でした。

JRが運行したのは和歌山行の特急「くろしお白浜花火」号と御坊行の「白浜花火」号という普通列車でした。

        白浜    紀伊田辺   御坊    海南    和歌山

くろしお   22:34 → 22:45 → 23:18 → 23:57 → 0:07

白浜花火  23:00 → 23:13 → 23:59

通常であれば白浜駅からの上り最終列車は21:35で終了しています。花火会場から白浜駅までの移動を考慮するととても間に合いません。今年これらの列車を設定することによって列車での日帰り客を確保することができるようになりました。

G1199

私は特急「くろしお白浜花火」号を利用しました。和歌山に宿を確保していたので、白浜からの帰路の足として利用しました。

白浜観光協会から提供されたJR利用者向けの特別観覧席は利用者全員ではなく条件付きでした。まず、「くろしお白浜花火」号の指定席の利用客は無条件で貰えました。それ以外に当日の「くろしお1~15号」で白浜駅に到着した乗客の中からの抽選でした。

花火の観覧席はだいたい安くても2~3000円はします。鉄ヲタ的欲求で「くろしお白浜花火」号に乗りたいというのはもちろんありましたが、指定席の特急券だけで花火の特別観覧席が貰えてしまう特典にも惹かれました。これさえあれば早くから場所を確保する必要もなく、直前まで有意義に観光もできると考えたからです。

Panda (寝ころぶパンダ)

私は白浜アドベンチャーワールドでパンダを見てきました。ちょうど上野動物園のパンダの赤ちゃんが生後間もなく死んで大騒ぎしていた頃でしたが、白浜では5頭も転がっていてびっくりでした。東京であれだけ大騒ぎしていたのがアホみたいでした。ちなみにちょうどこの日にパンダの赤ちゃん「優浜」が産まれていました。多少入場料はお高いですが、パンダを見たければ白浜へ行くとゆっくり確実に見ることができます。

Shirahamahanabi (特別観覧席からの花火)

パンダを満喫し過ぎたのと、路線バスが勝手に全面運休していたのと、道路が大渋滞していたのが複合して特別観覧席に着いたのは打ち上げの30分前でした。特別観覧席は真正面で場所は最高で、花火もよく見えました。また、JRの方から飲み物やお土産までいただいてしまい、1000円ソコソコの特急券で至れり尽くせりでした。

今年初めて三者合同でこの企画が行われましたが、利用客としては非常に良かったと思います。今年の結果を踏まえて改善や変更するところはあるかと思いますが、来年もぜひ実施していただきたいです。

Kuroshishirahama

Kuroshioshirahama_led

「くろしお白浜花火」号はJR西日本吹田総合車両所日根野支所(長い…)の新型の287系3両編成での運転でした。紀勢線系統では287系が3両編成が単独で営業運転に入ることはなく、おそらくこれが初めてだったかもしれません。側面の愛称幕は普通に「くろしお」でした。

3両中1両が指定席で、指定席はだいたい埋まっていましたが、自由席の乗車率は3割程度でした。紀伊田辺・御坊での下車が多く、和歌山まで乗り通した客はそんなに多くなかったように見えました。

列車の写真は白浜駅で撮影したものです。花火が終わった直後から大雨が降ってしまい、バスまでの移動の間びしょ濡れになりました。結局大雨は一晩中降り続いたようで、翌朝は土砂崩れで白浜~紀伊田辺間が始発から運休になっていました。結構大変なことになっていたようです。