▲▲中山道トレイン2020▲▲
◆種別:急行
◆区間:名古屋→奈良井(片道のみ)
8月31日のJR東海のプレスリリースで「列車で行く! 秋のお出かけ情報について」というものがありました。その中で急行「▲▲中山道トレイン2020▲▲」号が運転されるという情報が載っていました。
秋の名古屋から木曽路への行楽列車は毎年定番のごとく運転されていて、珍しいことではありませんでした。ただ、運転日が10月31日と11月7日の2日だけで、しかも名古屋発の片道のみの運転なので、ずいぶん本数が減ったなとは思っていました。
10月31日の指定券がほとんど団体で抜かれていて、一般発売(個札)の枚数がごくわずかだったと聞いたので、久しぶりに職場近くの駅で10時打ちをして確保しました。
プレスリリースの列車名が「▲▲中山道トレイン2020▲▲」となっていたのは正直あまり気にしていませんでした。正式な列車名は「中山道トレイン2020」だと思っていたからです。しかし、きっぷに印字された列車名は「▲▲中トレ2020▲▲」。なんじゃこりゃ???
今まで列車名に記号が入った例はいくつかあります。ただ、記号から始まる列車名はこれが初めてではないでしょうか?頑なに伝統を守るイメージがあるJR東海がこういう遊び心を前面に出すとは意外でした。
もっとも、名古屋駅の発車案内には▲はありませんでした。文字数の問題なのか、記号が表記できないためなのかはわかりませんが...。
ヘッドマークにも▲はありません。枠の上からのシール貼りではなく、ちゃんと幕に印刷されたデザインだったので、この列車のためだけに変更するのは難しかったのかもしれません。
きっぷ以外に▲がないのか探してみたところ、乗車記念にいただいた通行手形には▲が入っていました。
個札の指定は1ヶ月前10時ですぐに満席になりました。かなりの数が団体で抜かれたのは事実だったようです。実際に当日見た感じでは3両編成のうち2両半ほど団体で抜かれて、個札で発売されたのは40席ぐらいだったように見えました。(服装や客層が明らかに違うんで見ればすぐに分かります)
個札を多くしてしまうと、指定は満席なのに実際に乗っている人がずっと少ない、いわゆる「ドロンとシート」が発生してしまう恐れがあります。逆に今回のように団体の割合を多くしすぎると、個札を巡って争奪戦となり、下手したら転売市場で高値で売られるなんて事態にもなりかねません。
ただ、奈良井駅に到着した列車から多くの乗客が降りてくるのを見ると、売る側にとっては多少単価は安くても確実に乗ってくれる団体客の方がありがたいんだろうなというのはまざまざと感じました。
こういう団体枠がメインのような列車が増えてしまうと、私のように個札で乗りたいと思っている人間にとっては悩ましい限りです。
木曽路の宿場町だと妻籠宿や馬籠宿が有名で観光客も多いですが、個人的には奈良井宿が一番好きです。妻籠や馬籠は観光地で人が多いですが、奈良井はそれほどでもなくだいたい空いています。何よりすごいのは宿場町の雰囲気はしっかり残しつつも、今でもそこに人が住んでいて生活しているのです。駅から片道1Km程度で2時間もあれば一通り見られるので、一見の価値ありだと思います。
オマケ↓