続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

どこでもドアきっぷ

 JR西日本はドラえもんの映画とタイアップし、“「どこでもドア」で、どこいこう。”キャンペーンというものを開催しています。その一環で10月1日から12月23日出発分まで「どこでもドアきっぷ」というフリーきっぷを発売しています。

 「どこでもドアきっぷ」はJR西日本が2日間、もしくはJR西日本・四国・九州が3日間新幹線・特急列車自由席が利用できるフリーきっぷです。2人以上同一行程利用で出発の7日前までの購入が必要です。指定席も6回まで利用でき、 10年ほど前に発売されていた「西日本パス」の再来のようなきっぷです。

 大人の価格は以下のとおりです。発売額は平日用と土休日用で違いがあり、2日用の土休日用は金土、土日、日月利用で、3日用の土休日用は金土日、土日月利用と言い換えると分かりやすいかもしれません。

  西日本2日用 西日本・四国
九州3日用
普通車用 平日用 15,000円 20,000円
土休日用 12,000円 18,000円
グリーン車用 平日用 20,000円 25,000円
土休日用 17,000円 23,000円

 小児用は普通車用のみ設定があり、曜日の区別はなく2日用が2,000円で、3日用が3,000円です。単独での利用はできず、大人と同時利用が条件となります。

 JRでの発売はJR西日本のe5489かJR九州の「インターネット列車予約」に限られ、窓口での発売はありません。指定を取る際には券売機で発券し、変更は不可とされました。

f:id:imadegawa075:20201202005742j:plain

「e5489 どこでもドアきっぷ」

 こちらはe5489で購入した土休日2日用の「どこでもドアきっぷ」です。券名が「e5489 どこでもドアきっぷ」となっています。これがJR九州だと「九州ネット どこでもドアきっぷ」となるようです。

 このきっぷを持ってみどりの券売機で新幹線の指定を取ろうとしたんですが、なぜかエラーになって窓口に行く羽目になりました。窓口にその旨を申し出ると窓口で指定券を発券してくれました。

 一部の観光列車はみどりの券売機で対応していない場合があるので、どうしても窓口に行かざるを得ない場合があります。地方の小さな駅ではみどりの窓口はあっても、みどりの券売機がない駅だってあります。なるべく券売機に誘導したいんだと思いますが、券面の「券売機で指定席追加可」という文言はあらぬ誤解を与えます。

f:id:imadegawa075:20201214230801j:plain

「旅行会社 どこでもドアきっぷ」

 ちなみに、旅行会社でも「どこでもドアきっぷ」を発売しています。こちらは旅行会社で購入した平日3日用の「どこでもドアきっぷ」です。券名は「旅行会社 どこでもドアきっぷ」となっていて、e5489で発売されたものと券名が異なります。

 発券後の指定席変更は使用開始前までに購入店舗で、追加は旅行会社およびみどりの窓口で行うとあります。同じ効力のきっぷでも、旅行会社で発券されたものはみどりの券売機では対応しないというのは対照的な扱いで興味深いです。また、高松・高知・姪浜駅で自動改札利用不可というのもJRで発券されたものにはない制約です。

 旅行会社で宿泊と同時に購入すると宿泊旅行とみなされ、「GoToトラベルキャンペーン」が適用されて「どこでもドアきっぷ」も35%引きで購入できるようです。これはJRのネット予約にはないメリットです。通常のパックより行程の自由度が高く、これは使ってみたかったなと思いました。

ひとこと

 価格は安いですけど、相変わらずJR西日本お決まりの2人以上縛りがあります。新型コロナ禍でグループでの旅行が推奨されない中、漫然と2人以上縛りを残したのは残念です。

 人との接触を避けて旅行しろと言うのであれば一人旅こそ推奨されて然るべきで、発売額は高くするなり、日数や曜日を制限するなりしてでも1人用は用意すべきでした。「どこでもドア」と言いつつも一人ではどこも行けません。

 今のところ、3日間用は明日12月16日まで、2日間用は明後日17日までの発売です。年内最後の旅行を計画している方はお忘れなく。

使い勝手:★★★★☆

お得感:★★★★★

当日発売:なし(7日前まで)

小児用:普通車用のみあり