宮交観光サービス
webで「宮交観光」と検索すると、宮崎交通の旅行事業のサイトが上位に表示されます。こちらは会社ではなく宮崎交通の中の一部門のようです。一方で「宮交観光サービス」は宮城交通の子会社で、れっきとした別会社です。
宮城交通は宮城県を地盤とする名鉄グループのバス会社です。宮城県内の鉄道・バス会社が合併を繰り返し、概ね今の宮城交通の形になったのは1970(昭和45)年のことです。1975(昭和50)年には名鉄グループ入りしています。宮交観光サービスは宮城交通の子会社3社が合併して2001(平成13)年に誕生しています。
学生時代に仙台市に住んでいたので、私の中では「宮交=宮城交通」でしかなかったんですが、宮崎に行ったときに宮崎交通も「宮交」と略されているのを見て、確かにそっちも宮交だなと思ったものです。
宮交観光サービスの本社は仙台市宮城野区にあります。仙台駅東口から程近くにある宮城交通のバスの操車場の片隅にあります。仙台駅の仙石線側の改札からだと徒歩10分程度です。
わざわざここを紹介したのは、ここにはマルス端末があってJR券の取り扱いがあるためです。仙台出張から帰る前の夕方の空き時間に立ち寄りました。
何枚か買ったきっぷのうちの一枚です。発売箇所表記は「〇宮 宮交観光F」となっています。本社にはMR51型端末が設置されていました。ありがちですが、JR券は現金決済のみです。仙台駅から徒歩圏内なので、わざわざJR券だけ買いに来る客は珍しいようでしたが、快く売ってもらえました。
今月末で日通旅行と静鉄観光サービスが営業を終了することが発表されています。日通は65年、静鉄は56年続いた会社ですが、 団体旅行需要の減少やネット予約の普及で苦境に陥っていたところに、新型コロナにとどめを刺される形となりました。宮交観光のような地方の中小旅行会社もこの先どうなるか分かりませんので、早めに行っておきたいと思うところです。
営業時間は9時~18時で土休日は休みです。新型コロナの影響で2月に入ってから臨時休業しているようですので、事前に確認してから行くのがいいと思います。