昨年7月から「EX予約」でのきっぷの受け取り方法が変わりました。これまでクレジットカードでの受け取りができましたが、EX-ICカードかQRの受取コードを表示させて受け取る方法の2通りに変更されました。
後者のQRの受取コードを表示させて受け取る方法は以前記事にしました。誰がこんな方法を考え、OKを出したのか知りませんが、非常に面倒で二度とやりたくないと思いました。
先日、初めてEX-ICカードできっぷを受け取ってきました。EX-ICカードとは「JR東海エクスプレスカード」もしくは「J-WESTカード(エクスプレス)」に入会すると貰える東海道・山陽新幹線乗車専用のICカードです。事前にEX予約で予約し、このカードを新幹線の自動改札機にタッチするだけで乗車できます。デポジットはなく、現金をチャージして交通系ICカードのごとく利用することはできません。
私はJR東海と西日本の両方で「EX予約」会員だったので、両者のEX-ICカードを持っています。黄緑の部分が氏名で、オレンジの部分はJ-WEST IDで、見ての通り両者で少しデザインが異なります。機械にカードを差し込む向きは左ですが、EX-ICの矢羽のデザインが右に向いていて紛らわしいという意見はありました。確かにそう言われるとそうかもしれません。
裏面は交通系ICカードとそっくりです。一部を伏せていますが、右下に17桁のカードIDがあるのも同じです。
今までEX-ICカードを持ち歩くことはなかったんですが、QRコード方式の受け取りの面倒くささに懲りたので、それを機に常に財布に入れておくことにしました。そして、それが役に立つ時が来ました。
私:「新幹線の乗車券だけ品川廻りの大井町までください」
係:「特急券はどうされますか?」
私:「エクスプレスで予約しちゃってるんで...」
係:「カードお持ちでしたら一緒に出しましょうか?」
私:(EX-ICを出して)「じゃあ一緒にお願いします。」
EX-ICカードを持っていなければ、自分でQRコードを表示させてまたあの面倒くさい作業が必要でした。
発券された特急券とご利用票です。特急券は何も変わりません。ご利用票は一番下の段の真ん中にEX-ICのカードIDが表記されています。クレジットカードで受け取れていた頃やQRコードで受け取った場合にはありませんでした。それよりも意外だったのがEX-ICカードで受け取っても会員番号のところにクレジットカード番号(一部)が表記されていたことです。システムの内部的に紐づけてEX-ICカードの番号から呼び出せるようです。
EX-ICカードでの受け取りはOKで、クレジットカードでの受け取りが不可というのは正直しっくりきませんが、改正割賦販売法で加盟店でカード情報を保持しないことが求められていますので、カード板にカード番号の情報があるかないかの違いなのかなと思っています。
私は今回窓口で受け取りましたが、もちろん指定席券売機でもできます。ただし、今までは予約後すぐに指定席券売機でのきっぷの受け取りができたものが、3月6日以降は乗車日の7日前まで待たないと発券できないよう変更されました。最近のEX予約はこういう意味のよく分からない「改定」が多いような気がします。