続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

はこだて縄文めぐりパスポート

 「はこだて縄文めぐりパスポート」は函館地区のJR線、道南いさりび鉄道、函館市電、函館バスがフリーで利用できるきっぷです。1日間用と2日間用があります。

 このきっぷは「はこだて旅するパスポート」として発売されていました。「旅するパスポート」自体は江差線が道南いさりび鉄道に転換される前の2015(平成27)年4月から発売されており、江差線が道南いさりび鉄道に転換された際に現在の価格に値上げされました。その後、今年4月から1日間用が新たに設定されています。

 北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録を記念して10月14日~12月26日までの期間限定で「縄文めぐりパスポート」に名称変更され、価格も北海道の「ぐるっと北海道・公共交通利用促進キャンペーン」という補助金を活用して「旅するパスポート」よりも割安に設定されています。

  縄文めぐり
パスポート
旅する
パスポート
1日間用 1,350円(670円) 2,690円(1,340円)
2日間用 1,830円(910円) 3,650円(1,810円)

 価格はこちらの通りです。カッコ内は小児です。端数処理の関係はありますが、ほぼ半額に設定されています。

 フリーエリアは以下の通りです。

  • JR北海道:函館~森(支線を含む)
  • 道南いさりび鉄道:全線
  • 函館市電:全線
  • 函館バス:函館市・北斗市・七飯町・鹿部町・森町・木古内町の全線

 函館近辺の公共交通機関は函館帝産バス以外は網羅しています。函館帝産バスは函館市内と函館空港やフェリーターミナルを結ぶシャトルバスの運行なので、観光には直接関係ないというのが除外の理由のように思います。

 また、発売はJR北海道のフリーエリア内+奥津軽いまべつ駅のみどりの窓口で、道南いさりび鉄道や函館市電・函館バスでの発売はありません。

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 たまたま10月下旬に出張で苫小牧・室蘭へ行く機会があり、その帰りに函館に寄った際に1日間用を利用しました。パスポートとは言いつつも普通のマルス券です。

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左から函館・新函館北斗・森駅で撮影 いずれも2021/10/30

 フリーエリア内のJR線をだいたい端から端まで行き来して、最後は道南いさりび鉄道経由で木古内から新幹線で帰ったので、1,350円の元は十分すぎるほど取れたと思います。

ひとこと

 個人的には「旅するパスポート」の汎用性の高さには惹かれましたが、2日間用で3,650円という価格設定は正直高いと思っていて、これまで利用することがありませんでした。1日間用で2,690円は言わずもがなです。

 補助金を活用して「旅するパスポート」の半額の「縄文めぐりパスポート」は魅力的ではありますが、所詮2ヶ月限定です。同じ予算を消化するのであれば大人1,000円引きぐらいにして割引期間を長くしてもらった方が誘客につながるような気がします。

使い勝手:★★★★☆

お得感:★★★★★

当日発売:あり

小児用:なし

【補足:2022/1/5】

 「はこだて縄文めぐりパスポート」は予定通り昨年12月26日で発売終了しましたので、カテゴリーを追加しています。「はこだて旅するパスポート」は引き続き発売しています。