続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

(委)鹿嶋観光

 鹿島線・鹿島神宮駅はかつてみどりの窓口がありましたが、2006(平成18)年に「Kaeruくん」が導入され、「Kaeruくん」が2012(平成24)年に撤去されてからは指定席券売機に置き換えられています。

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鹿島神宮駅窓口周り 2021/6/20

 この写真の一番左側の不自然な空きスペースにみどりの窓口がありました。現在はMV50型の指定席券売機と黒の多機能券売機が1台ずつ設置されています。以前は近距離券売機がもう1台あったような気がします。

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鹿島線に投入されたE131系:鹿島神宮駅 2021/6/20

 JR鹿島線と鹿島臨海鉄道の接続駅は鹿島サッカースタジアム駅ですが、臨時駅であるためスタジアムでサッカーの試合やイベントがある日しか停車しない上に、全列車が鹿島神宮駅まで乗り入れるため、鹿島神宮駅が実質的な接続駅になっています。

 鹿島神宮発の鹿島臨海鉄道連絡については、乗車券と回数券は多機能券売機で、定期券は指定席券売機で購入できます。しかし、鹿島神宮駅はJRの管理駅であり有人窓口もなくなっているので、鹿島臨海鉄道単独の乗車券や回数券、定期券は購入できません。

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鹿嶋市観光案内所 2021/6/20

 鹿島神宮駅構内に鹿嶋市観光案内所があります。以前は離れたところにあったものが2020年4月に駅構内に移転してきたんだそうです。鹿嶋市のマンホールカードを貰うために立ち寄ったんですが、入口ドア横に気になる表記を見つけました。

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大洗鹿島線乗車券発売所

 「大洗鹿島線乗車券発売所」とあります。観光案内所が乗車券類の発売を受託しているようです。鹿島臨海鉄道沿線では鹿島臨海鉄道ではなく、「大洗鹿島線」と呼ばれることが多いです。

 マンホールカードを貰ったついでに乗車券を購入したい旨を伝えると、どの区間でも大人でも子供でも発売できるとのことでした。

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社線用補充券

 出てきたのは昔車掌が使っていたようなカーボン複写式の社線用補充券でした。鹿島臨海鉄道大洗乗務員発行と印刷されていますが、左下に「(委)鹿嶋観光」とスタンプが押され、観光案内所で購入したことが分かります。乗車券はこの一種類しかなく、水戸から先の通過連絡となる乗車券は発売できないようです。また、回数券は常備回数券がありました。

 余談ですが、鹿神宮で鹿臨海工業地帯で鹿アントラーズな鹿島ですが、市名だけは鹿嶋です。もともと1995(平成7)年に鹿島町が市制施行する際にそのまま鹿島市としたかったそうですが、既に佐賀県に鹿島市があったため、重複を避けるべく読みは変えずに市名は鹿嶋市となったそうです。それゆえ観光案内所も「鹿嶋市観光案内所」となっています。


↓15年前の鹿島神宮駅のお話