「関西近郊『プラス』乗り放題きっぷ」は関西近郊のJR西日本の路線が1日利用できるフリーきっぷです。フリーエリアの範囲は昨年9月末まで発売されていた「関西近郊休日ぶらり旅きっぷ」と同じです。
それでは何が『プラス』なのか???一言で言ってしまうと、JR西日本エリアのICOCA定期券ユーザーだけが購入できるきっぷだったからです。「関西近郊『プラス』乗り放題きっぷ」についてざっとまとめるとこんな感じです。
- 購入するためには2021年9月15日~10月15日の間にJR西日本エリアを利用区間に含むICOCA定期券を購入しWEBで事前エントリーを済ませる必要がある。(SMART ICOCAの場合はエントリー不要)
- 利用期間は2021年11月中(平日も利用可)で、1人2回まで1回あたり3人まで購入可能。
- e5489でのみ発売し、購入期間は利用3日前~前日まで。当日発売はしない。
- きっぷの効力は「関西近郊休日ぶらり旅きっぷ」と同じで、価格は大人1,000円、小児500円。
同じフリーエリアで「関西近郊休日ぶらり旅きっぷ」は土休日しか利用できず2,500円だったのに対し、「関西近郊『プラス』乗り放題きっぷ」は11月の1ヶ月限定ながら平日も利用でき1日1,000円という破格の価格設定でした。
日ごろからの定期券ユーザーを優遇すべくこういうきっぷを設定したんだと思います。昨年10月分で発売終了したJR四国の「定期券de乗り放題きっぷ」と同じ趣旨だと思います。
こういうきっぷが出ると、自力で調達して実際に使ってみたいと思ってしまうのはきっぷヲタの悪いところです。
モバイルSuicaを使うようになってから、めっきり存在感が薄くなっていたSMART ICOCAを久しぶりに引っ張り出し、エントリー最終日に大阪へ行った際に初めてICOCA定期券を購入しました。福島~天満間は大阪環状線の1~3Kmの運賃帯に該当し、3,960円はJR西日本の定期券で最安の区間です。
そして、11月に入ってから購入した「関西近郊『プラス』乗り放題きっぷ」です。新幹線・特急列車が利用できない旨がやけに強調されています。
私は嫁と2人で2日分の「関西近郊『プラス』乗り放題きっぷ」を計4枚購入しました。「関西近郊『プラス』乗り放題きっぷ」は「関西近郊休日ぶらり旅きっぷ」より1枚当たり1,500円安くなっているので、4枚で6,000円安く利用できたことになります。なので、大して使いもしない3,960円の定期券を買っても損にはなりませんでした。
ぶっちゃけ、私のように「関西近郊『プラス』乗り放題きっぷ」を買うためだけに定期券を買うのは完全に本末転倒だと思いますが、こういうきっぷを発売して日ごろからの定期券ユーザーを優遇し囲い込みを図るのは経営的にはアリだと思います。