続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

新大村

 新大村駅は長崎県大村市の郊外にあり昨年9月の西九州新幹線開業の際に新設されました。大村線の駅は竹松~諏訪間に設置され、西九州新幹線と接続します。ちなみに西九州新幹線開業に伴って最長片道きっぷの終着駅が肥前山口から新大村に変わったんだそうです。

建設中の新大村駅(大村線の列車内から撮影) 2020/6/26

開業後の新大村駅 2022/11/5

大村市の市章(大村市のHPより引用)

 新大村駅の駅前には面白いモニュメントがあります。駅前の輪っかの中に手足を広げて立つと市章になるというものです。最長片道きっぷで新大村駅に到達した人がやっている写真を見ました。でも、これ一人旅だと写真を撮ることはできないですし、ただの痛い人扱いされて終わりそうです。

大村線の新大村駅 2022/10/15

 大村線の駅は新幹線の高架下にあって、券売機やICカードのチャージ機があるものの無人です。新幹線と在来線の改札は分離されていて、乗り継ぐ場合はいったん改札(大村線側はあってないようなものですが)を出て駅構内を通り抜ける必要があります。九州で言うと新鳥栖と同じような造りです。

新大村駅の新幹線改札

新大村駅の窓口周り 2022/9/23

 新幹線側の駅舎には駅員がいてみどりの窓口がある普通の新幹線駅らしい雰囲気です。ただ、きっぷの販売体制はかなり弱いという印象を受けました。

券売機で買える範囲 2022/9/23

 まず上の窓口周りの写真の水色の部分に券売機があるんですが、ネット予約やクレジットカードに対応している指定席券売機ではなく、現金専用の自由席用券売機です。その券売機も運賃表記載の長崎~博多間の新幹線・特急停車駅にしか対応しておらず、それ以外の駅や指定席には対応していません。

 また、みどりの窓口の営業時間が7:30~11:00、11:45~15:10、15:40~19:00です。列車の発着がない時間帯の休憩時間はとやかく言うつもりはありませんが、指定席券売機がなく長距離客がソコソコいそうな新幹線の駅でこの営業時間は短いと思います。

 要はみどりの窓口が営業していない時間帯はネット予約の受け取りも、クレジットカードの取り扱いも、指定席の特急券も、長崎~博多間以外の乗車券・特急券の購入もできません。よくこんな状態で開業させたなと思います。

 JR九州ではネット予約を推進していて、急な予定変更にも対応できることをアピールしていますが、「EXサービス」が導入された九州新幹線以外はネット予約のチケットレス乗車は実施していないので、西九州新幹線関連は乗車前にきっぷを受け取る必要があります。予定が変わって窓口の営業時間中に受け取れないことも普通に起こりえます。

 隣の嬉野温泉駅も同様の販売体制ですが、どうしてこの販売体制でOKとしたのかなと思います。始発から終電まで改札の係員はいて営業時間前後は無人と言うわけではないでしょうから、みどりの窓口営業時間を延長するか、指定席券売機を設置して窓口営業時間の短さと既設券売機の貧弱さをカバーする体制のどちらかは必要です。半導体不足で指定席券売機の調達が困難であれば2台以上ある長崎駅や諫早駅から転用するのもアリだと思います。

新大村駅入場券

 新大村駅のみどりの窓口で購入した入場券です。開業初日にマルスとE-POSの両方を揃えたかったんですが、なぜかE-POSの方は発券できないと言われてしまい、後日再訪した際に改めて買ったものです。マルス設置駅の駅員はたまにE-POSメニューでの入場券の発券方法を知らない人がいるので、運悪くその人に当たったのかもしれません。

【補足:2023/3/28】

 3月27日になって新大村駅にようやく指定席券売機が入った模様です。