続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

臨時ムーンライトながら+

ムーンライトながら号(臨時)

◆種別:快速

区間:東京~大垣

 9月10日で今夏の快速「ムーンライトながらの運転が終了しました。今年3月のダイヤ改正で季節化され、「青春18きっぷ」の利用期間中だけ運転されるようになり、それ専用列車と化してしまった感があります。私は名古屋出身の首都圏在住なので、「ムーンライトながら」の季節化→安く効率的に帰省できる手段がなくなりかなり痛手でした。

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 季節化されてからはJR東海の373系は撤退し、それまで「ムーンライトながら91・92号」に充当されていたJR東日本田町車両センターの189系で運転されるようになりました。停車駅はがらっと変わりました。

【下り停車駅】

定期:品川・横浜・大船・小田原・熱海・沼津・富士・静岡・浜松・豊橋から先ほぼ各駅

季節:品川・横浜・小田原・沼津・静岡・浜松・名古屋・岐阜

【上り停車駅】

定期:岐阜~豊橋間「新快速」停車駅・浜松・静岡・沼津・熱海小田原大船・横浜・品川

季節:岐阜・名古屋・豊橋・浜松・静岡・沼津・横浜・品川

 赤字にしたところが季節化されて通過となった駅です。こうやって見ると早朝の停車駅を絞ろうという傾向があるようで、下りは浜松~名古屋間、上りは沼津~横浜間がノンストップになっています。熱海や豊橋では時間調整や乗務員交代で客扱いしない運転停車はしていますが…。

 また、日付が変わる駅は下り→小田原、上り→豊橋となりました。「青春18きっぷ」で利用する場合は日付をまたいで最初に停車する駅までの乗車券が必要となります。前日から継続して「青春18きっぷ」を利用する場合や日付が変わってから利用する場合は何の問題もありませんが、きっぷと併用する場合は乗車駅からその駅までの乗車券が必要となるため結構な額になります。ちなみに東京~小田原が1450円、名古屋~豊橋が1280円です。それを嫌って小田急名鉄を利用する人までいるようです。

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 私は小田原駅から下り列車に乗車しました。満席とアナウンスされていた割に5~6割しか乗っていませんでした。一人で2席確保していたっぽいテブヲタもいましたが、やはりヤ○オクテンバイヤーの影響が大きいのかなと思ってしまいます。季節化されて取りにくくなったのに、かなりの数が出品されていました。

 この日は山手線の人身事故のせいでダイヤが乱れ、この列車は定刻に小田原駅に到着したものの、東海道線最終列車の到着を待ったため、1時間近く遅れて小田原駅を発車しました。それでも途中の運転停車の時間を削って名古屋駅以降は定刻に到着し、終点大垣駅ではいつものように米原方面へ乗り換える客の大垣ダッシュが見られました。

 個人的にはこれだけツアーバスが盛況なので、東京~名古屋間の夜行需要は底堅いと思います。ムーンライトながらのような夜行快速は乗車券+指定券が一体となったパック化・トクトクきっぷ化してみてはどうでしょうか。往復割引や回数券を発売するのもいいです。また、利用の少ない時期は車両を減車したり値段を下げたりするのもアリです。要はツアーバスのやり方をパクるのです。そうすれば乗りたい人が買えるようにもなり、無駄も減ります。それに発売単価が上がることによって、転売を減らすこともできます。

 少なくとも今の形態では2300円しか運賃を払わない「青春18きっぷ」ユーザーしか使わなくなり、赤字を垂れ流すだけです。JRだって慈善事業ではないので、採算が取れないとなれば季節運行すら止めてしまいかねません。この先ちょっと心配な感があります。

 写真は1時間待たされてヒマしていた東海道線小田原駅で撮影したものです。