名古屋・飯田ライナー&バス回数券
名古屋~飯田間は列車で行くよりも中央道経由の高速バスを使って行った方が便利で速いです。現在は名古屋~飯田間を約2時間で結んでいます。
5年前まで中津川~飯田間に「いいなかライナー」という高速バス路線が運行されていました。所要時間は確か50分で、名古屋~中津川間は特急「しなの」もしくは「セントラルライナー」を利用して、中津川駅で「いいなかライナー」に乗り継げば名古屋~飯田間を1時間半~2時間弱で移動できました。そのため、中津川での列車乗り継ぎ用の回数券も発売されていました。
この「名古屋・飯田ライナー&バス回数券」は名古屋~中津川間が「セントラルライナー」利用で、「セントラルライナー」の乗車整理券はマルス券で発券されたものでした。乗車前であれば「しなの」への変更もできたようです。こういうトクトクきっぷの回数券は「名古屋(市内)」発着となったものが多い中、「名古屋」という単駅になっています。
しかし、既に名古屋~飯田間を直通で結ぶ高速バスが運行されていたのに、わざわざ中津川駅で乗り換える大して所要時間が変わらないルートが劇的に普及することもなく、平成16年9月にバス路線自体が廃止になってしまい、この回数券も発売終了となりました。私は使うつもりで期限切れ間近のこの回数券のバラを超格安で仕入れていたんですが、結局当日都合が付かなくなって使わないまま手元に残りました。
現在、名古屋~飯田間は高速バスで2時間程度ですが、リニア新幹線ができれば20分程度で結ばれることになます。東京ともおそらく30分程度で結ばれますから、飯田市を中心とした南信地域が名古屋ばかりでなく東京の通勤圏にもなり得ます。人の流れも大きく変わるでしょう。
リニア新幹線の長野県内のルートを巡っては諏訪へ迂回するルートで県内2駅建設を要求する長野県と、南アルプスを貫通し最短距離の直線ルートで結びたいJR東海とで揉めています。これまでの新幹線のように税金を投じて建設するならまだしも、JR東海の自己資金で建設するわけですから、長野県が口を挟む余地はほとんどないと思います。地域エゴむき出しで荒唐無稽な要求をして全国に恥さらしをするよりは、直通ルートを容認することと引き換えに飯田線・篠ノ井線の高速化を約束させた方がよっぽど賢いと思うんですが…。