スペーシアきぬがわ
◆種別：特急
今年３月１８日に登場したＪＲ～東武乗り入れ列車のうち特急「日光」はＪＲの４８５系を使用していましたが、特急「スペーシアきぬがわ」は東武の看板列車である１００系「スペーシア」を使用しています。混同しないように既存の浅草～鬼怒川温泉を結ぶ特急「きぬ」と名称を区別し、頭に敢えて「スペーシア」を付けています。
ＪＲの４８５系は全車普通指定席ですが、「スペーシア」には４人用のコンパートメントが連結されており、グリーン個室扱いとなります。
東武１００系はＪＲに乗り入れられるよう保安装置を追加する改造を行い、３編成用意しています。平時は１編成で足りる運用ですが、ＪＲ乗り入れ専用車両（東武１００系）の故障とＪＲの４８５系が検査・故障等で代走しなければいけない状況が同時発生した時用に３編成用意したものと思われます。
私は運転初日に乗りました。鬼怒川温泉からの一番列車（スペーシアきぬがわ２号）が新宿駅に到着するところを撮影したものですが、東武の看板列車である「スペーシア」がＪＲの線路を走ってきたことはかなり衝撃的でした。新宿駅のホームでは埼京線２０５系との並びが撮影できます。
きっぷもその時使ったものです。１ヶ月前に鬼怒川温泉まで買っていましたが、乗っている最中に気が変わり栃木（東武の）で降りました。気が変わった理由は後日書きます。乗り心地は新しい（平成２～３年製）だけあって「スペーシア」の方が断然いいです。
運転初日とあって、途中の池袋駅では東武東上線の駅員がＪＲのホームでＪＲの駅員とともに自社車両「スペーシア」の見送りをしていました。こんなところにもかつて競争相手同士であった両社の雪解けを見たような気がしました。
