スペーシア八王子きぬ
◆種別:特急
◆区間:八王子~鬼怒川温泉
特急「スペーシア八王子きぬ」はその名の通り東武100系「スペーシア」で八王子~鬼怒川温泉間を結ぶ臨時列車です。以前紹介した特急「スペーシア八王子日光」の鬼怒川温泉発着バージョンで、昨年1月から散発的に運転されています。
八王子発が土曜で鬼怒川温泉発が日曜という具合に片道ずつ設定されていて、鬼怒川温泉に宿泊する人をターゲットにしたダイヤです。運転日に限り「えきねっと」で「スペーシア八王子きぬ」を対象とした八王子・立川・新秋津・北朝霞~鬼怒川温泉間の「トクだ値30」が設定されます。
八王子~栗橋間は武蔵野線・宇都宮線経由で走行し、新宿・池袋・浦和は通りません。また、今年1月以降は大宮駅が通過となっているので、時刻表上は武蔵野線・北朝霞駅から東武線・栃木駅までノンストップの扱いです。
需要が大きそうな大宮駅を通過した理由は分かりませんが、八王子~大宮間の短区間乗車を嫌ったのと、下り列車は定期列車と比較的時間帯が近いため誤乗を避けるべくそうしたのかなと推測しました。その程度の理由であれば停車させた方が利用客は増えそうなのになと思いました。
私が今年の1月上旬に利用してきた際のきっぷです。定期の東武直通特急のJR線部分(新宿~栗橋間)の特急料金は50Kmを超えても特定特急料金が適用され通年1,050円になっていますが、八王子発の臨時列車だとそれが適用されず通常のB特急料金(1,480円)が適用されます。
肝心の乗車率は3連休の初日にも関わらず同じ号車では3~4割程度で窓側席にも空きがありました。冬場は日光・鬼怒川へ行く観光客が少ないのかもしれませんが、やはり大宮駅に停車させて乗客を拾った方がいいように感じました。
直近では6月4・5日に運転され、夏臨期間中の9月23・24日にも運転される予定です。この列車がどういう位置づけか分かりませんが、1シーズンに1回の運転だと認知度は上がらないでしょうし、定着もしないと思います。鉄ヲタ以外で臨時列車の運転に合わせて旅行日程を組む人はいないでしょうから、定着させたいのであればせめて月1回程度に運転日数は増やすべきかなと感じます。