新・ｅきっぷ（ＪＲ西日本版）
今年３月５日からＪＲ西日本の新しいインターネット予約サービスの「ｅ５４８９」がスタートしました。今回の「ｅ５４８９」は平成１９年１０月に一旦サービス終了したものとは別物です。語呂の良さからサービス名を流用したようです。
個人的には３月５日の開始には不満がありました。翌週の３月１２日に九州新幹線が開通したんですが、ＪＲ東日本は「はやぶさ」グランクラス関連のシステム改修を事前受付開始日（乗車日の１ヶ月＋７日前）にきっちり間に合わせてきたのに、ＪＲ西日本はどうして１ヶ月前予約にすら間に合わせられなかったのか…と。
「ｅ５４８９」を利用するにあたってはクレジットカードが必要で、以下の５種類のきっぷを購入できます。
- ｅきっぷ
- ｅ早特
- チケットレス特急券
- 通常のきっぷ（特典あり）
- 通常のきっぷ（特典なし）
このうち赤色にした上の３つは正規料金より割安なＪ－ＷＥＳＴカード会員専用のきっぷです。逆にＪ－ＷＥＳＴカードを持っていないと価格的なメリットはありません。「通常のきっぷ」については追々触れます。気になる方は自分でＪＲ西日本のＨＰを見てみてください。
この記事では「ｅきっぷ」について触れます。「ｅきっぷ」はＪＲ西日本・ＪＲ四国・ＪＲ九州内の新幹線・特急・急行・快速列車（一部）が正規料金より安い金額で通年利用できるきっぷです。１予約で４列車まで利用することができ、シートマップ機能もあるので、好きな座席を選ぶこともできます。また、受け取り前であれば手数料なしで何度でも変更可能です。料金は区間や距離によって細かく決められており、一律でいくらというものはありません。
このきっぷは快速「マリンライナー」グリーン券の「ｅきっぷ」です。以前紹介した「チケットレス特急券」と同様に左上に「ｅ５４８９」、券面真ん中には【ｅきっぷ】と印字されています。発売額は４５０円で正規料金（９５０円）の半額以下になります。
（席無し券）
（指のみ券１）
（指のみ券２）
このきっぷは山陽新幹線の「ｅきっぷ」です。指のみ券には「ｅ５４８９」の印字のみで、【ｅきっぷ】の印字ないようです。「ｅきっぷ」の山陽新幹線内相互区間の発売額はエクスプレス予約と同額になっています。また、「みずほ」「さくら」はエクスプレス予約では対応していないので、これらの列車を利用したい場合は「ｅ５４８９」で予約するしかありません。
「ｅ５４８９」のサービス開始以来、既に何回か使いましたが操作性はまずまず満足のいくものです。区間・時刻を指定して経路を検索して、検索結果から列車を指定し座席を予約していくんですが、途中下車したり接続時間を長めに取りたい場合など検索結果に従わない予約ができないのが難点であると感じました。
Ｊ－ＷＥＳＴカードを持っている私としては割引額についても満足できます。ただ、Ｊ－ＷＥＳＴカードには年会費１０５０円でエクスプレス予約ができる「エクスプレス」と、年会費無料でできない「ベーシック」があり、「ｅ５４８９」はエクスプレス予約と同額で山陽新幹線が利用できてしまうので、「エクスプレス」と「ベーシック」の垣根が低くなった感があります。「エクスプレス」持ちの私は
- 東海道のみ→エクスプレス予約
- 東海道～山陽→エクスプレス予約
- 山陽のみ→ｅ５４８９
- 山陽～九州→ｅ５４８９
- 九州のみ→ｅ５４８９
という使い分けになりそうです。山陽新幹線の「ひかり」は「さくら」に置き換えられたものが多いので、山陽新幹線のみでも「ｅ５４８９」の方が使い勝手はいいと思います。
【愚痴】
あまりの重さに耐えかねて、今日の更新分から記事の編集に使うブラウザをIE8からGoogleChromeに変えました。劇的に軽くなったので概ね満足しているんですが、段落を変えた際の文頭１文字分のインデント（スペース）が勝手にクリアされてしまう不具合（？）があります。アメリカンはもう少し日本文化を勉強したうえで商売して欲しいものです。
