続・吾輩はヲタである

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愛称復活?

愛称復活?

 今日特急「オホーツク」の短縮版で来年3月に旭川~網走間で設定される特急列車の愛称に「大雪」の復活を検討しているというニュースが流れました。また、札幌~旭川間の特急も青函特急で活躍した789系0番台の投入に伴い「ライラック」の復活も合わせて検討しているということが同じニュースで報じられました。

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 「大雪」は愛称の歴史は昭和26年にまで遡り、石北線を走る急行列車として長きに渡って親しまれてきました。最盛期は1日3往復設定されていたこともありましたが、徐々に「オホーツク」に吸収され、平成4年3月に最後まで残っていた夜行便も「オホーツク9・10号」に吸収される形で姿を消しました。このきっぷのように昭和58年から廃止までは寝台車も連結されていました。

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 「ライラック」は割と記憶に新しいかもしれません。「ライラック」は昭和55年に新製された781系を使用した電車特急として室蘭~札幌~旭川間で運転されました。こちらも30年近く親しまれた愛称でしたが、平成19年に特急「スーパーホワイトアロー」と統合されて「スーパーカムイ」となって愛称としては消滅し現在に至ります。

789-0asahikawa (旭川運転所に留置される789系0番台)

 新車を投入するわけではないので、新しい愛称を用意する必要もないという判断だったのかもしれませんが、個人的には古い愛称の復活は歓迎です。ただ、この件をHBC(北海道放送)しか報じていないので誤報の可能性も捨て切れません。いずれにしろ年内には何らかの発表があると思います。

 「ライラック」は耐寒・耐雪性能の不備でグダグダだった特急「いしかり」で失った利用客の信頼を、北海道仕様に設計した781系を投入して取り戻した北海道の電車特急の代名詞的列車です。JR北海道の現在の苦境は車両の更新や施設の改修を先送りにしてきたツケもありますが、一連の不祥事で利用客の信頼を失ったのも一因だと思います。そう簡単なことではないでしょうが、過去に「ライラック」で信頼を取り戻したように現在の苦境から脱せられるよう期待しています。