スーパーカムイ号
◆種別:特急
◆運転区間:札幌・新千歳空港~旭川(1日28往復)
老朽化が進んでいた特急「ライラック」用に使用されていた781系の置き換えで新型車両を投入することになりました。それに伴って785系で運転されていた特急「スーパーホワイトアロー」と愛称を統一することになりました。この頃の両者の違いといえば車両と車両性能に起因する所要時間ぐらいで、新車投入に伴って車両性能が同等となるので統一は至極妥当な判断だったと言えます。
そして、新しい愛称は公募で1位だった「スーパーカムイ」となりました。かつて同じ区間に急行「かむい」という711系を使用した北海道初の電車急行が走っていました。それが特急「いしかり」→「ライラック」という流れに繋がっています。なので当地にはなじみのある響きなんでしょう。でも、個人的にこの区間の電車特急は雪原を猛スピードで爆走するというイメージがあるので、「ホワイトアロー」というスピード感のある愛称を残して欲しかったと思います。
それにしても北海道の特急全般に言えることなんですが、何でもかんでも頭に「スーパー」を付けるのはいかがなもんでしょうか?今や「スーパー」が付く道内特急は6列車(カムイ・北斗・おおぞら・とかち・宗谷・白鳥)にもなります。特に札幌~釧路間なんて全て「スーパー」で統一されていますから、いちいち付ける意味がないと思います。この札幌~旭川間も同様です。
車両は既存の785系とともに特急「スーパー白鳥」で使用されている789系を一部仕様変更した789系1000番台を新たに投入しています。原型の0番台との外観上の変更点としては
- 増結は考慮せず5両固定編成とし、貫通扉を廃止
- 先頭車の黄緑の塗装をやめ、シルバーメタリックに黒い帯に変更
- ヘッドマークは絵幕からフルカラーLEDに変更
ざっとこんなところでしょうか。ヘッドマーク部分のLEDはこんな感じで日本語と英語の切り替えができるようになっています。789系1000番台は全車JR北海道札幌運転所所属です。
運転開始は平成19年10月のダイヤ改正からです。それから今まで何回か「スーパーカムイ」には乗っていたんですが、785系ばかりに当たってしまい、なかなか789系に巡り会えませんでした。この3月にようやく乗ることができました。久々にトクトクきっぷを使わず普通に払って乗ったんですが、ずいぶん割高に感じました。
両者とも編成が同じなので時刻表を見てもどちらが来るかわかりません。運用はイレギュラーが生じても対応しやすいように編成が共通化されています。乗ってみた感じは「スーパー白鳥」とあまり変わらない(ルーツが同じなんで当たり前なんですが…)なぁと思いましたが、ガタが目立ち始めていた781系と比べたら格段に良くなったと思います。781系は同じ料金の785系と明らかに見劣りしていたのでなおさらそう感じました。
写真は旭川駅で撮影したものです。高架化工事が進んでいて、地上ホームから発着する光景は何年か先には見られなくなります。