ライラック旭山動物園号
◆種別:特急
◆区間:札幌~旭川
キハ183系を改造した特急「旭山動物園号」は2007(平成19)年4月から運転され、1両ごとに動物に塗り分けられた編成や、動物を型取った「ハグハグチェア」が人気を博しましたが、キハ183系老朽化により2018(平成30)年3月末で運転を終了しました。
その後継として2017(平成29)年7月より定期の特急「ライラック5・38号」と同じ車両・ダイヤで「ライラック旭山動物園号」として運転しています。後継の専用車両が用意されることもなく、増発でもないのが昨今のJR北海道の苦境を感じます。
「ライラック旭山動物園号」で運転される際はグリーン席の発売はせず、「ハグハグチェア」の名残ともいえる記念撮影スペースとなっています。また、3号車は自由席から指定席に変更され、自由席は3両となります。
車両は「ライラック」と同じ789系0番台です。愛称のLEDはイラストではなく文字だけのシンプルなものです。全面ラッピングされた「旭山動物園号」のような専用車両ではなく、通常の特急型車両と同じですので、列車としての面白みはだいぶ減ったと思います。
今年1月に初めて乗車した際のきっぷです。「えきねっと」のトクだ値も利用できました。
旭山動物園に行く人は「Sきっぷ」「旭山動物園きっぷ」「旭山動物園アクセスきっぷ」といった何かしら特急自由席が利用できるトクトクきっぷを利用している人がほとんどです。そういったきっぷで指定席を利用する場合には別途「指定料金券」が必要になります。
新型コロナによる入国制限の影響で今ではインバウンド客がほぼいなくなりましたが、私が乗車した1月当時では外国人客でいっぱいで指定席は満席、自由席にも立ち客が発生するぐらい混んでいました。この当時は定期列車の置き換えではなく、別列車を仕立てた方がよかったんじゃないかと思いました。
この列車独自の仕掛けとして面白いなと思ったのが、車内の電光表示がひらながでも表示されることです。帰りの「ライラック」にはなかったので、この列車だけそういう設定を入れたと思われます。動物園に行く列車とあって、子供が多いことに配慮したのかもしれません。