続・吾輩はヲタである

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山陰連絡線廃止へ

山陰連絡線廃止へ

 今年2月27日のJR西日本のプレスリリースの中で、嵯峨野(山陰)線・京都~丹波口間に新駅を設置する事業基本計画の変更について、近畿運輸局長に対し認可申請を行ったというものが出ていました。その中に「東海道線(梅小路~丹波口間)の廃止届出書の提出について」というものが含まれていました。

 この東海道線・梅小路~丹波口間というのは山陰連絡線という別名(通称?)があり、その名の通り東海道線と山陰線を連絡する役目がありました。付近の地図を以下に載せます。

Kyoto_tanbaguchi

 山陰連絡線は西大路~丹波口間を結んでいる細い線です。また、京都~丹波口間の新駅は、京都から1.7Km、丹波口から0.8Kmに設置されるそうですので、山陰連絡線と山陰線の交点付近であることが推測できます。駅の開業は平成31年春を予定しており、このすぐそばには来年春に京都鉄道博物館が開館する予定です。

 山陰連絡線はおもに貨物列車の運行に使用されていましたが、平成18年3月で終了しています。今後、旅客列車を通す予定もなく、新駅設置にも邪魔になるため、今回の廃止届出書提出に至ったものです。廃止予定日は来年2月末だそうです。

I0179

 この快速「嵯峨野嵐山ホリデー」号は土休日に姫路~園部間を結ぶ行楽用の快速列車として運転され、一部指定席が設定されていました。東海道線~山陰線の往来は京都駅を経由せず、まさにこの山陰連絡線を使用していました。山陰連絡線を走った数少ない臨時列車のうちの一つです。

 この時は山陰連絡線を通る列車を意識して乗ったわけではなく、単にきっぷ的な興味と嵯峨野線を221系で乗りたかっただけのことです。でも、今考えると結構貴重な経験をしていたとも言え、写真の一枚や二枚撮っておけばよかったとちょっと後悔しています。廃止前にもう一度ここを通過する列車に乗ってみたいと思いますが、叶わないことでしょうか。