富山県置県130周年記念乗り放題きっぷ
今年は富山県が置県されて130年になるそうです。佐賀県と宮崎県も同じタイミングで置県されたそうです。130年前(明治16年)の5月9日に置県されたことを記念して、富山県に路線を持つ鉄軌道会社が共同で1日1300円で利用できるフリーきっぷを4月28日~6月7日までの期間限定で発売しました。
「富山県置県130周年記念乗り放題きっぷ」は富山県内の鉄軌道線が1日乗り放題のフリーきっぷです。フリー区間は四社に及んでいますが、きっぷの発売はJR西日本と富山地方鉄道の二社のみでした。130周年にちなんで両社でわずか1300枚の限定で、利用日の3日前までの発売でした。発売形態からしてあくまで地元の人向けのきっぷでした。
【フリー区間】
JRの特急列車を利用する場合は特急券の他に別途乗車券が必要でしたが、富山地鉄の特急の場合は特急券の追加のみで乗車できました。
きっぷはこのようなハガキ大の常備券です。富山地鉄の乗車券センターというところで購入しているので、地紋は富山地鉄の地紋です。JRで発売されたものはJR-Wの地紋でした。両社で地紋が違うとなると、両方とも欲しくなってしまうのがきっぷヲタの宿命です。JRの発売駅を何駅か回っては尋ねてはみたんですが、発売から5日後の5月3日時点ですべての駅で売り切れていました。常備券なので売れ残りを嫌ったんだと思いますが、1300枚というのはさすがに少なすぎる感じがしました。
(富山ライトレール・城川原)
(電鉄富山:アルプスエキスプレス)
私は2枚購入し、2日間にわたって各社いろいろ乗り比べてみました。話題の万葉線の「ドラえもんトラム」や富山地鉄の「アルプスエキスプレス」にも乗ってきました。2日間富山県の交通を利用して驚いたのが、長期的に市電(軌道線)が減少傾向にあるのに富山県には軌道線を運行する会社が三社もあることです。北海道に二社(局)ある以外は各都府県で一社です。
富山地鉄や加越能鉄道をルーツとする万葉線はそれなりの歴史がありますが、富山ライトレールはJR西日本の富山港線を三セク・一部軌道化して平成18年に開業した新しい路線です。また、富山駅高架化の際には富山ライトレールを延伸して富山地鉄の市内線と繋げる計画もあるそうです。
個人的には富山地鉄の市内線や環状線にも乗れたらよかったんですが、1300円という価格の制約があったせいかそうもいかなかったのでしょう。土休日限定でもう少し高くてもいいので、恒常的に発売してもらえると出かけるきっかけになるのでありがたいです。