続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

信濃境今昔

 中央線・信濃境駅は長野県富士見町にある無人駅です。中央線を新宿から下っていくと長野県に入る最初の駅になります。

 信濃境駅はかつて当地のシルバー人材センターが受託する簡易委託駅でした。首都圏から比較的近く、ピンクや青の常備券や大型の往復乗車券に補片に料補と多彩な紙切れがあり、きっぷヲタには有名でした。

 2016(平成28)年3月末で長野支社の他の駅と同様に常備券の発売を終了し、4月からPOS端末が設置されました。このタイミングで無人化の動きもあったようですが、町が利用者にアンケートを取った結果、簡易委託継続という判断になったようです。

 ↑のリンクの記事にも書いたとおり、乗車券や自由席特急券はPOS発券に移行しましたが、指定席扱いは引き続き継続され、料補の購入もできました。

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信濃境駅待合室(左手に稼働を待つ券売機がある) 2017/2/8

 しかし、POS端末時代は長く続きませんでした。信濃境駅でも2017(平成29)年4月からSuicaが利用できることになり、きっぷのさらなる売り上げ減少が見込まれたことから、それに先立って2月末でPOS端末でのきっぷの発売は終了しました。POS端末が設置されていたのはわずか11ヶ月間でした。

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無人化後の信濃境駅窓口 2019/9/7

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券売機券

 3月からは簡易券売機が設置されました。そして、簡易券売機設置に伴って、シルバー人材センターによる簡易委託も3月末で終了し無人化されました。

 今度こそずっとこの体制なんだろうなと思っていましたが、案外そうでもありませんでした。今年9月になって簡易券売機から、きっぷを発券する機能のない乗車駅証明書発行機に置き換えられました。以前の記事で紹介した上越線・北堀之内駅のものと同じです。

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 北堀之内駅のある上越線はE129系で後乗り前降りのワンマン運転される列車が増えていて、運転士が運賃収受しています。翻って、信濃境駅のある中央線の普通列車ではワンマン運転を行っておらず、無人駅でも車掌が運賃収受をしないため、きっぷを売らなくなることによって無賃乗車が横行しないか気になります。その分車内改札をきっちりやるというのであればまだいいんですが…。