続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

四国12駅無人化へ

 昨日(10月23日)のJR四国の「駅業務体制の見直しについて」というプレスリリースで管内12駅を無人化することを発表しました。人手不足による効率化を理由としています。対象は以下の駅です。

  無人化される駅
香川  端岡、高瀬
愛媛  伊予市
徳島  板野勝瑞、佐古、石井南小松島羽ノ浦
高知  伊野佐川

 佐川駅のみ今年12月29日より無人化で、その他の駅は来年3月中旬(おそらくダイヤ改正当日の3月16日)より無人化するとされています。これでJR四国管内259駅のうち222駅が無人駅となります(簡易委託は無人駅に含む)

 このうち毎日営業しているのは端岡駅のみです。それ以外の駅は平日のみの営業で土休日は休みになっています。多くが2019年10月から土休日の営業を取りやめたと記憶しています。無人化されますが自動券売機は残るため、きっぷがまったく買えなくなるということはありません。

高徳線・板野駅 2021/10/18

予讃線・端岡駅 2023/6/16

 赤字は特急停車駅です。思いのほか特急停車駅が多いように見えますが、四国には特急列車が1本も停車しない駅で有人の駅がほぼなくなっているので、これから合理化される駅は自ずと特急停車駅になっていきます。

 これらの駅を見てピンときたのは12駅全部がPOS端末設置駅だったことです。

四国のPOS券

 四国のPOS端末のきっぷはこんな感じのきっぷです。左上に[四]の発区分記号が入るのが大きな特徴です。クレジットカード対応(2枚目)や四国内特急や東海道・山陽新幹線の指定席を発行する機能(3枚目)もあります。

 四国外の乗車券類も対応していましたが、今年4月から機能制限が加えられ四国内と東海道・山陽新幹線関連しか発売できなくなりました。四国外の運賃や料金の変更の際にもシステム改修をする必要が生じるため、思い切って四国外を切り捨てその改修コストを削減する狙いがあったと思います。

 マルス端末よりは機能が落ちるので利用客がそれほど多くない駅に設置されています。最近では無人化が進み現在の設置駅は18駅にまで減っていました。今回12駅で無人化=POS端末の撤去が行われると、設置駅はたったの6駅(屋島・日和佐・牟岐・貞光・大杉・土佐久礼)にまで減ります。

www.imadegawa075.net

 しかも6駅のうち牟岐駅以外の5駅が簡易委託駅です。駅の無人化だけでなく利用客の少ない駅の自動券売機まで撤去し容赦なく効率化を進める中で、ほぼ簡易委託駅でしか使われないPOS端末のシステムを今後も末永く維持し続けるとも思えません。最悪12駅が無人化されるタイミングで四国のPOS端末の利用を取りやめる可能性もありえると思っています。

 個人的には現存する四国のPOS端末駅のきっぷはほぼ集め終わっていますが、1駅だけ漏らしていました。その駅が無人化対象の12駅に含まれていたので、無人化される前までに行っておかないとなと思っています。ただ、平日にしか営業していないというのはなかなか難しいと感じます。