続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ。今年で15周年を迎えました。

海契

 6月の旅行の際に久しぶりにJR東海ツアーズの「ぷらっとこだま」を利用しました。ネットで予約・決済をして家に送られてきたクーポンを見て左上の「海契」という表記が目に飛び込んできました。

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「海契」入り

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2019年5月のもの(比較用)

 この表記がいつからあるかは承知していませんが、少なくとも1年前に利用した際にはありませんでした。

 JR東海ツアーズでは「ぷらっとこだま」のネット予約について、乗車票とドリンククーポンを郵送で送付していましたが、6月29日申込分をもってこの取り扱いを終了しました。6月30日以降の申込はJR東海ツアーズの店頭か、JR東海の新幹線駅の指定席券売機での受け取りになっています。

 これまでは店頭で受け取るとペラペラのクーポン券でした。おそらく指定席券売機で受け取るとJRのきっぷと同じ水色の券が発券されます。なので、この通信販売で受け取り方法を郵送を選択した際に使用されていた"JR TOKAI TOURS"のオレンジ色の地紋の乗車票はもう発券しなくなった可能性が高いです。

 それに伴って申込期限は出発5日前までだったものが、前日17時までに拡大されています。利用者にとって直前でもネット予約OKなのありがたいですが、JR東海ツアーズにとっても発券→封入→発送という手作業が省けて送料も浮くというメリットがあります(※送料は84円取られますが、速達郵便で送付されてきたので速達料金はJR東海ツアーズの負担と思われます)

 この仕組みは2015(平成27)年11月に始まったJR東日本の「ダイナミックレールパック」の仕組みと同じです。JR直系の旅行会社だからこそ、JRのリソースを利用した旅行商品の受け取りが実現できたのでしょう。

 ...とこの記事をいったん書き終えた後に7月10日の日刊工業新聞に気になるニュースが出ていました。

旅行会社向け“マル契”乗車票をウェブ対応に、JR6社が10月制度改定

 JRグループ旅客6社は10月から、契約乗車票(JR乗車票)のウェブ対応など、旅行会社の募集型企画旅行(パッケージ旅行)向け割引運賃制度を改定する方針を固めた。旅行商品を構成するJR乗車票について一部、主要駅の指定席券売機での乗車票受け取りや指定券発売前の事前受付などが可能となる見通し。利用客の利便性向上や旅行会社の柔軟な商品造成に対応することで、国内旅行におけるJRの利用促進につなげる。

 旅行会社のJR利用商品を購入する場合、従来は店頭か郵送で、乗車票を受け取る必要があった。改定後はウェブ経由の申込時に旅程確定までが円滑に進むほか、出発前に駅でも乗車票が受け取れるようになるという。さらにはチケットレス乗車も視野に入れる。

 JRには航空大手のような、旅行会社向け個人包括旅行運賃(IT運賃)にダイナミックプライシング(変動料金制)を導入する計画はない。一方で、出発日が1カ月以上先の列車の申し込みも可能とすることで、1年程度先の便まで予約できる国内線航空に対する遅れの挽回を図る。

 乗車票はパッケージ旅行で、新幹線などJR線を利用する時に発券される、きっぷに相当するもの。あらかじめ使用制限が決められており、普通のきっぷと利用条件が異なる。旅行会社はJRから割安で提供を受けて、宿泊や飲食、テーマパークなどをセットにした旅行商品として販売。券面の印字から“マル契”とも呼ばれる。

 これまでマル契を扱えるのは、JRの旅客販売総合システム「MARS(マルス)」に接続する端末を保有していた大手旅行会社などに限られていた。ウェブ対応により、一部のオンライン旅行会社(OTA)らにも門戸が開かれる見通しだ。

 航空券は航空会社のサイトで買っても、店舗型の旅行会社や「じゃらん」や「楽天トラベル」等ネットでパックツアーを買っても、空港のチェックイン機で発券できます。同様にJRでもグループ外の旅行会社で発売したJR利用の旅行パックでも(早ければ10月から?)駅の券売機で受け取れるようになるようです。これまでのことを思うと画期的進化と言えますが、ようやく航空会社の水準に少し近付いただけのようにも思えます。

 おそらくJR東海ツアーズの「海契」はこの記事で言うマル契と特に区別する意図があって、設定したんじゃないかなと思っています。今度は指定席券売機で受け取った乗車票がどうなるか確認してみたいところです。