続・吾輩はヲタである

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とくしまプレミアム企画割引乗車券

とくしまプレミアム企画割引乗車券

 「とくしまプレミアム交通券」は徳島県が新型コロナの影響に伴う移動自粛により、利用者が大きく落ち込んでいる公共交通機関を支援するために発行するクーポン券です。利用できる対象交通機関はJR・阿佐海岸鉄道といった鉄道だけでなく、路線バス・高速バス、フェリー、タクシー、航空、運転代行(!)までかなり幅広いのが特徴です。

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とくしまプレミアム交通券

 交通券は1セット2,500円で、5,000円分(1,000円券5枚綴り)利用できます。発売は昨年の11月25日から既に開始されていて、今年2月末までの予定です。それまでに46,000セットに達した場合は前倒して終了とのことです。

 購入には事前に往復ハガキかwebサイトで登録する必要があります。事務局から購入証となるハガキが送られてくるので、指定購入場所でそれと引き換えに購入します。徳島県民でなくても申込・購入はできますが、1人1回限りの申込で4セットまでです。登録の期限は2月15日までです。


 ここからようやく本題に入ります。JR四国では「とくしまプレミアム交通券」に対応する「とくしまプレミアム企画割引乗車券」を発売しています。条件を満たす乗車券と特急券などの料金券が「とくしまプレミアム交通券」で購入することで5%引になります。

 発売条件等は以下のとおりです。

  • 発売箇所は徳島県内のみどりの窓口設置駅(6駅)とワープ徳島支店
  • 発駅・着駅の片方または両方が徳島県内の駅であること(通過のみは不可)
  • JR四国内で完結する乗車券・料金券に対して適用。定期券・トクトクきっぷは対象外。
  • 「とくしまプレミアム交通券」との差額部分のカード決済は不可
  • 他の割引との重複適用は不可
  • 乗継割引・ジパングなど他の割引が適用されたきっぷとの併用は不可
  • 払い戻し不可

 徳島県の税金を使っての施策ですから、発駅・着駅のいずれかが徳島県内であるのは当たり前としても、それさえ満たせば距離や利用設備・経路上の利用列車数の制限はないのでかなり自由度が高いです。しかも、それがほぼ半額で利用できてしまうわけですから、利用しない手はないと思いました。

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 購入した「とくしまプレミアム企画割引乗車券」です。乗車券は券名が「企画乗車券」となっていて、左上に(企)574の印字があります。注意書きの下段に払戻不可(とくしま交通券取扱)というこのきっぷ独特の記載があります。

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 こちらは特急券です。いずれも左上に(企)574の印字はありますが、上の一列車の特急券は払戻不可(とくしま交通券取扱)という記載がありますが、下の二列車乗継の特急券はスペースの都合なのか、この記載がありません。こういう些細な違いを見つけるのも面白いもんです。

 JR四国は「Go To Travelキャンペーン」の地域共通クーポンでも、乗車券と特急券が4割引になるきっぷを発売しています(現在休止中)。経営状態が悪くそうせざるを得ないという側面はあるかと思いますが、それ以外にもJR他社と比べて意欲的な商品が多いと思います。なんとか頑張って持ちこたえて欲しいものです。

【補足:2021/2/16】

 「とくしまプレミアム交通券」は①現行の券については2022年2月15日までの有効期間延長、②3月1日から500円×10枚(発売額は2,500円)にして96,000セットを追加発行されることが合わせて発表されました。詳しくは「とくしまプレミアム交通券」のサイトをご確認ください。

【補足2:2021/6/17】

 5月末で鳴門駅のみどりの窓口が閉鎖されたため、「とくしまプレミアム交通券」の取り扱いはできなくなっています。みどりの券売機プラスでは対応できないとのことです。

【補足3:2022/4/24】

 さらに阿波池田・穴吹・鴨島駅のみどりの窓口も閉鎖されたため、「とくしまプレミアム交通券」の取り扱いができるのが徳島・阿南駅の2駅だけとなり、記事作成時より利便性が大幅に低下しています。